ロマンス詐欺の被害救済をうたった弁護士。業者への名義貸しを認めました。

 大阪市北区の弁護士・川口正輝被告(38)は2022年から2023年にかけ、弁護士資格のない広告会社の役員らに自分の名義を使わせ、国際ロマンス詐欺などの被害救済をうたう法律業務を行わせた弁護士法違反の罪に問われています。

 大阪弁護士会の調査によりますと、川口被告らは被害者約1800人から9億6000万円ほどの着手金を受け取っていたとみられますが、詐欺の被害金のほとんどは回収できていないということです。

 9月2日、大阪地裁で開かれた初公判で川口被告は「間違いありません」と起訴内容を認め、「弁護士全体に対する信頼を毀損してしまった。反省しています」と述べました。

 検察側は冒頭陳述で「資格のない事務員に依頼者の対応をさせ、返金の可能性が高い旨を伝えていた」などと指摘しました。

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