2歳の男の子と父親ら3人が飲酒運転のトラックにはねられて死亡した事故。遺族が初めてカメラの前で取材に応じ、胸の内を明かしました。

2歳の塚越湊斗ちゃんと父親の寛人さん(26)、さらに祖父の正宏さん(53)。3人の命は突然奪われました。

今年5月、群馬県伊勢崎市で乗用車にトラックが衝突し、湊斗ちゃんら3人が死亡。

トラック運転手の鈴木吾郎容疑者(69)が逮捕され、飲酒運転の疑いがもたれています。

きょう、湊斗ちゃんの母親らが初めて事故への思いを話しました。

死亡した湊斗ちゃんの母親
「(湊斗ちゃんが)事故の前日、積み木で遊んでいるのをふと見たらすごい高さ積んでいて、夫も『すごいすごい』と褒めていたのが一番最後の思い出です」

事故は、この動画の翌日に起きました。

死亡した湊斗ちゃんの母親
「(湊斗ちゃんから)『ママお仕事頑張ってね』『いってらっしゃい』と言われて送り出された。最後のいってらっしゃいになるとは思わなくて」

事故の知らせを受け、湊斗ちゃんのいる病院に駆けつけましたが。

死亡した湊斗ちゃんの母親
「顔が腫れちゃっていて、頭もぱんぱんになっていて、見慣れているはずの子どもの顔だったのに、全然違う子に見えちゃって。同じところにほくろはあるし、湊斗なんだって思って」

湊斗ちゃんの手術中には、夫の寛人さんが亡くなったという連絡も。

死亡した湊斗ちゃんの母親
「湊斗の手術中に(寛人さんが)即死だったという連絡を聞いたので、寛人の最期をみてあげられなかったのが本当に悔しい」

夫の寛人さんに湊斗ちゃんもよく似ていたと振り返ります。

死亡した湊斗ちゃんの母親
「夫は基本的には怒らない人で、湊斗も嫌なことがあっても、かんしゃくがなくて優しい子に育ったので、夫の内面をそのまま受け継いだような子。今でも事故が起きた日のことが鮮明に思い出されて、たった1人の酒が飲みたいという欲望のためだけに3人が死んでいったと思うと、本当に許せない」

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