岩手山で山の膨張を示す地殻変動が観測されていて注目が集まっているなか、盛岡市の中学校で23日、火山防災について学ぶ出前授業が行われました。

盛岡市の渋民中学校で行われた出前授業では地質学専攻で、岩手大学地域防災研究センターの越谷信客員教授が講師を務めました。
今回の出前授業は当初から計画されていたものですが、岩手山の火山活動の活発化を受けてタイムリーな機会となりました。
越谷客員教授は火山の噴火について、噴石や火砕流のほか噴火の熱で山に積もった雪が短時間に融けることで発生する火山泥流など、様々な災害の発生リスクがあることを説明しました。


また、生徒たちは青色と赤色のフィルムが入ったメガネをかけ、渋民地区の地形を立体的に見る体験もしました。
同じ渋民地区でも川に近い渋民中学校は標高が低く、防災マップでも火山泥流が到達する可能性が指摘されています。

生徒たちは火山災害への日頃の備えや避難について、家族など身の回りの人と話しておくことの大切さを学んでいました。

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