大都市圏を中心にスーパーからコメが消えて、いま、全国的にコメ不足になっています。
この影響で、青森県内の販売店にも注文が相次ぐなど影響が出始めています。
お盆期間中の「コメ」の売り上げは去年の倍以上に 背景に「コメ不足」
県産米を中心にずらりと並んだ米袋。八戸市の八食センターにある「食品・飲料のサービスエイト」です。こちらの店ではいま、関東方面から来た人が米を購入することが増え、お盆期間中の売り上げは2023年の倍以上になったということです。
横浜市から訪れた人は
「(コメがあって)うらやましい、(横浜は)ぜんぜんスーパーにも並んでいなくて。大変なんです。本当に」
東京から訪れた人は
「奥さんに都内に米がないからあったら買ってきてといわれて、あったので買ってきました。(青森に米が)普通にあってびっくりしました」
背景にあるのは、全国的な「コメ不足」です。お隣、岩手県盛岡市の産直施設では2024年5月後半からコメの入荷量が落ち始め、お盆期間中はついに入荷がなくなりました。
「コメ不足」なぜ?要因の1つに「猛暑」
農林水産省によりますと、コメの民間での在庫は2024年6月末時点では156万トンで、比較できる1999年以降、最も少なくなっています。その要因の1つに上げられているのが2023年の猛暑の影響です。
食品・飲料のサービスエイト 大澤次郎店長
「(去年の)猛暑の影響で私たちが食べている一等米の比率が少なかったということが今年のコメ不足の影響と聞いている」
去年産のうるち玄米の一頭米の比率です。2023年10月末時点では青森県は68.0%で、前の年より23.7ポイント低くなりました。また、全国平均も61.3%で前の年より18.1ポイント下がりました。
このため、一等米の数が限られ販売店に注文が相次いでいると見られています。
現在は在庫あるものの… 9月からの入荷数に影響の可能性が
「食品・飲料のサービスエイト」では、現時点ではコメ不足の影響はなく在庫もありますが、卸会社からは9月から入荷数が減る可能性があると伝えられているといいます。
食品・飲料のサービスエイト 大澤次郎店長
「来月の上旬くらいから納品の制限がかかったりとかの可能性は危惧している。そうなると当社としてもやむを得ず販売の制限をかけざるを得ないかなと考えている」
こうしたコメの品不足は、飲食店にも少しずつ影を落とし始めています。青森市で大盛りを売りにしたこちらの店では、普段使っていたブレンド米が卸会社での品不足により注文できなくなりました…。
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