台風10号(サンサン)は、マリアナ諸島をゆっくりした速さで北へ進んでいて、27日ごろには強い勢力のまま、西日本から東日本にかけて接近する見込みです。

気象庁によりますと、台風10号は、23日午後3時には、マリアナ諸島の北緯17度50分、東経141度25分にあって、ゆっくりした速さで北へ進んでいます。

中心の気圧は985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルで、中心から半径55キロ以内では、風速25メートル以上の暴風となっています。

また、中心の東側280キロ以内と西側220キロ以内では、風速15メートル以上の強い風が吹いています。

台風の中心は、24時間後の24日午後3時には、小笠原近海の北緯21度50分、東経141度00分を中心とする半径105キロの円内に達し、強い台風になる見込みです。

中心の気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルが予想されます。

予報円の中心から半径160キロ以内では、風速25メートル以上の暴風域に入るおそれがあります。



48時間後の25日午後3時には、日本の南の北緯26度05分、東経138度10分を中心とする半径185キロの円内に達する見込みです。

中心の気圧は955ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は60メートルが予想されます。

予報円の中心から半径320キロ以内では、風速25メートル以上の暴風域に入るおそれがあります。

また、72時間後の26日午後3時には、日本の南の北緯28度35分、東経135度10分を中心とする半径220キロの円内に達し、【非常に強い台風】になる見込みです。

中心の気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルが予想されます。

予報円の中心から半径370キロ以内では、風速25メートル以上の暴風域に入るおそれがあります。

その後、27日ごろ以降には、強い勢力のまま、西日本から東日本に接近するおそれがあります。

進路予想がやや東にずれたことから、場合によっては、長野県付近を南から北へ縦断する可能性もあります。

西日本から東日本にかけては、27日以降は大荒れの天気になる見込みで、十分な注意が必要です。

なお、台風の中心が予報円に入る確率は70%です。

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