第二次世界大戦で最も無謀で悲惨な作戦と言われたインパール作戦。そこから帰還した新潟県 村上市の104歳の男性が現地で日本兵の遺骨を収集しているボランティアと面会しました。
「初めまして。会えてうれしいです」
面会したのは、村上市に住む104歳の佐藤哲雄さんとインドの都市 コヒマからやってきたアジャヌオ・ベルホさんです。
【アジャヌオ・ベルホさん】「私はとても感動しています。あなたに会うことは私の夢でした」
ベルホさんは1975年から第二次世界大戦で亡くなった3万人の日本兵の遺骨収集に協力。収集チームを立ち上げ、現地住民の調査や収集活動を続けています。
【ベルホさん】「2万人はすでに日本に戻ってきています。」
その遺骨はインパール作戦で亡くなった日本兵のものです。
敵の連合国軍の拠点だったインパールの攻略を狙い、食料や物資の補給がない中、数百キロの道のりを進んだ無謀な作戦です。
このインパール作戦から帰還したのが佐藤哲夫さんです。
【佐藤哲男さん 2019年取材(当時99歳)】「人間扱いしてないんだ。上の人は我々のことなんか。犬か畜生の扱いしてんだ。もう何人殺せばそこ取られるから行けとこういう。死ぬことを目的にやっているんだよ」
日本兵の退路には兵士の遺体が連なり「白骨街道」と呼ばれました。
【佐藤哲男さん 2019年取材】「両端倒れたのはみんな白骨なっていて暖かいものだから早く腐敗しちゃう。かわいそうだとは思うけどどうしようもねえんだもん」
現地ではいまだに1万人の遺骨が眠っていると言われています。
【佐藤哲男さん】「もっと早く日本は収集すべきだった」
ベルホさんから若者に伝えたいことを聞かれた佐藤さんは…
【佐藤哲男さん】「戦争なんてするべきものではない」
ベルホさんは今後も遺骨の収集活動を続けていくと話していました。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。