今、全国のスーパーや直売所で米が品薄状態になっています。岡山県内でも購入制限を設ける店などが出てきました。一体なぜ品薄なのか、そしてこの状況はいつまで続くのでしょうか。

(佐藤大祐記者)
「総社市の直売所です。限られたお米を多くの人に購入してもらおうと、こちらでは1家族につき5キロまでと、購入に制限を設けています」

この店では今年、例年と同じ量の米を仕入れました。しかし、想定以上の売れ行きで本来なら9月末まで持つはずの在庫が7月中旬にはなくなる見通しに。このためやむを得ず購入制限に踏み切ったのだといいます。

(客)
「まとめ買いできたらなと思ってきたんですけど、仕方ないなと思います」

(JA晴れの国岡山旬感広場「晴れのち晴れ」劒持郁男店長)
「(品薄は)異例。お米が余っているような状態が多かったんで」

なぜ、米は品薄になっているのか

日本米穀商連合会は猛暑による高温障害で米の供給量自体が減っていることや、「コロナ明け」で和食の需要がアップしていること、さらに「巨大地震注意」の発表を受け米を備蓄する人が増えたことなどを要因に挙げています。

この結果、6月末までの米の在庫量は統計のある25年間で最も少なくなっています。

影響は岡山市内の飲食店にも…

(焼酎道楽金星 堤雅嗣店長)
「白ご飯とかおにぎりの準備です」

1か月で約50キロの米を使うというこの居酒屋。業者からの仕入れ値がこれまでより3000円ほど上がったといいます。

(焼酎道楽金星 堤雅嗣店長)
「お米だけじゃないというのが今は大きいですよね。光熱費の高騰とか合わせると痛手です」

米の品薄はいつまで続くのか?

JAによりますと、9月の中旬には新米がスーパーや直売所に並び、品薄は解消される見通しです。

(JA晴れの国岡山旬感広場「晴れのち晴れ」 劒持郁男店長)
「9月にはいろいろな種類のお米が出てくると思いますので、慌てない方がいいかなと思います」

米の品薄はあくまで一時的なもの、慌てず冷静な対応が必要です。

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