(若狭敬一キャスター)
今、食材によっては高くなっているもの、そして安くなっているものがあるんですが、その他にも今が“お買い得”という食材があるんですよね?
(大石邦彦アンカーマン)
ことしは「サンマ」が安いんですね。高級魚だったのが大衆魚に戻ってくれそうだということなんです。8月10日にサンマ漁が解禁されまして、先週、根室港で初水揚げされました。
去年の初水揚げは0.5トンだったんですが、ことしは30トンと大幅に増加。一尾の値段は北海道、地元の根室では1尾80円。水揚げ量が増えたことで値段は抑えられたということです。愛知県ではどうかというと…1尾298円なので、3倍以上となっています。
やはり輸送費もあるため。それが加算されると高くなるんです。ただし、この値段でも去年と比べると400円ほど安くなっています。ここ最近、サンマ漁は不漁だと言われていますが、ことし豊漁になれば価格は抑えられていくのではないかと見られます。
米の品薄状態はいつまで続く?
(若狭キャスター)
深刻なのが米の事情なんですが、今後の見通しはどうなんでしょうか?
(大石アンカーマン)
農水省を取材したところ「在庫は十分あります」と「ことしの米も順調に生育しています」ということなので「品薄状態は徐々に解消されます」ということでした。
実際に8月に入って早場米が鹿児島や宮崎の米が市場に出始めています。そして9月からは、いよいよ本場の東北や北陸の米も供給されるので、問題ないということなんですね。
そして、よく言われている「令和の米騒動」を「平成の米騒動」と比較すると「質が全然違う」ということなんですね。「平成の米騒動」は在庫がほとんどない状態で、しかも冷害で作柄も悪かった。
一方、「令和の米騒動」と言われている今、在庫はあります。しかも高温ですが作柄は順調ということなんです。
米というのは寒さには弱いけれど、暑さには品種改良で強くなっているので、猛暑でも大丈夫だということなんですね。
米の価格はどうなる?
(大石アンカーマン))
そして米の価格はどうなるのかということなんですが、去年は米5キロが2000円だったのが、ことしは3000円と1000円も上がっています。ご飯一杯で考えると米を炊く前の量65gとすると、去年は26円がことしは39円と確実に上がっています。
農水省の方によれば、ここ3年でパンや麺類の価格は約20%上がっている。それと比べると米は7%ですから、そこまででもないということなんですね。
「令和の米騒動」と言われていますが、在庫はありますし価格も急速に上がるということはありませんので、皆さんパニックにならずに落ち着いて行動してください。
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