長崎県はマイコプラズマ肺炎の報告数が過去5年で最多となっていると発表しました。5歳~9歳が4割を占めており、まれに重症化し脳炎などの合併症がみられることもあることから、感染対策の徹底を呼び掛けています。

マイコプラズマ肺炎は、肺炎マイコプラズマという細菌による感染症で、咳やくしゃみを介した「飛沫感染」、病原体が付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」で感染します。

2~3週間の潜伏期間後、発熱や全身倦怠感、頭痛、咳などが見られ、解熱後も咳が3~4週間続くことがあります。まれに重症化し、無菌性髄膜炎や脳炎などの合併症がみられることもあるということです。

県内12の医療機関を対象にした県の定点報告で、今月11日までに1医療機関あたりの報告数が1.92となっていて、前の週のおよそ倍に跳ね上がり、過去5年で最多となっています。年代別では10歳未満が最も多く、このうち5~9歳が4割を占めています。

県は手洗いやうがいの徹底などの感染対策や、咳が続く場合には早めに医療機関を受診するよう呼びかけています。

一方、今月11日までの1週間に、県内67の医療機関で報告された新型コロナ感染者は前の週より327人少ない1167人で、2週連続の減少となりました。

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