鳥取県米子市に住む60代の女性が還付金特殊詐欺被害に遭い、合計約194万円を騙し取られました。被害者に電話で指示をし、ATMで何度も「振り込み」の操作をさせた、その手口とは?

鳥取県警本部によりますと8月2日、被害女性宅の固定電話に、市役所年金課職員を名乗る男から「年金の還付金があります」「詳しい話はあなたの口座がある金融機関のコールセンターの者から連絡がきます」と電話がきました。

その後コールセンター職員を名乗る男から電話があり、「手続きはATMで行う必要がある」などと、キャッシュカードを持ちATMに行くように指示されました。

女性は指定されたATMに行き、あらかじめ聞いていた「03」からはじまる番号に電話をかけたところ、電話に出た男からATMを操作するように指示されました。

女性は男の指示通りにATM操作を行ってしまい、49万円あまりを振り込んでしまいます。

すると男から「ATMから出てきたのは白色の明細ではないですか?成功すれば黄色が出てきます。もう一度キャッシュカードを入れてください」と言われたため、再度ATMを操作し、再び49万円あまりを振り込んでしまいました。そして、白色の明細が出てきました。

出るはずのない黄色い明細が出てくると信じ込ませた上で、振り込み操作をさせる手法で、さらに今度は94万円あまりを振り込んでしまいました。

その後、男から「失敗です。また連絡します」などと言われ自宅に帰り、夫に、「きょう還付金の手続きをした」という旨の話をしたところ、約194万円の還付金詐欺被害に遭ったことが発覚しました。

警察によると、女性はATM操作時に「振り込み」をしている自覚はなく、あくまで「操作」をしていると思っていたという事です。

また、振込先の口座は日本人の個人口座だと思われるということです。

鳥取県警本部は、ATMで還付金は受け取れないとして、非通知や【+1】【050】などの見慣れない番号から着信があっても、出たりかけ直したりしないよう注意を呼びかけています。

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