LINEのビデオ通話で警察手帳のようなものを見せて信用させ「お金の番号を調べる」などと言って現金を振り込ませる手口で、60代の女性が230万円をだまし取られていたことが8日わかりました。

7月上旬、富山市内に住む60代の女性の自宅の電話に総務省の職員を名乗る男から電話があり「個人情報がもれて携帯電話が不正利用されている。警察につなぐので対応してほしい」と言ってきました。

その後、警察官をかたる男から電話があり、LINEに登録するよう求めてきました。

女性が登録すると、LINEのビデオ通話で男が警察手帳のようなものを見せ「あなたが詐欺の主犯格になっている。お金の番号を調べる」などと言って、現金を振り込むよう求めてきました。

男は金融機関のインターネットバンキングの口座開設を指示、60代女性は指示に従い7月10日と11日、数回にわたり現金230万円を振り込みました。

その後、60代女性の口座の残金がなくなっていることについて、金融機関の職員から「詐欺の可能性がある」と指摘され、警察に届け出ました。

警察は、電話で預貯金通帳などの個人情報を聞くことや、事件捜査の名目で現金の振り込みを依頼することはないとしています。

電話でお金の話が出たら、一人で迷わず、いったん電話を切り、家族や警察に相談するよう呼びかけています。

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