年内解散の可能性も指摘される衆議院。国政与党の自公勢力では沖縄1区から4区で
顔ぶれが決まっていますが、「オール沖縄」勢力では4区の候補者をいまだに一本化できていません。

こうしたなか統一候補擁立に向けた公開討論会が開かれました。


本島南部や、石垣島、宮古島などの先島諸島を選挙区とする沖縄4区。統一候補者の擁立を目指すオール沖縄勢力は、8月4日、候補にあがっている3人による公開討論会を開きました。

石垣市出身で、前の県議の比嘉京子さん。去年、オール沖縄勢力から女性国会議員の誕生を求める市町村議員の有志から、出馬要請を受けました。

●比嘉京子さん

比嘉京子さん


「小選挙区で玉城デニー知事を支えるオール沖縄勢が勝ち抜くことが重要であると思い、私は更に思いを強くいたしております」

前の豊見城市長、山川仁さん。
れいわ新選組の公認を受けて、出馬の意思を表明しています。

●山川仁さん

山川仁さん


「死にたくなるような今の社会を作ってしまったのが政治。しかし、その逆が作れるのも、これからの新しい政治で実現できます。皆さんの力が絶対的に必要なんです。ぜひ、れいわ新選組に力を貸していただきたいと思います」

オール沖縄会議の共同代表で、前回、立憲民主党公認で立候補し、現職に敗れた金城徹さん。

●金城徹さん

金城徹さん


「これまでの沖縄では望んでもいない米軍基地を挟んで、県民が戦後長く分断されてきました。政治を変えて成長する沖縄・日本を目指してまいります」

経済政策や、自衛隊の軍備増強など、三者三様の意見が飛び交う中、大きく見解が分かれたのは、「オール沖縄勢力の在り方」です。

●比嘉京子さん
「今回の県議選挙を見る限り、確かに議席を減らしたという点では衰退という風に書かれても仕方ないかなと思います。オール沖縄を大きな目でまとめる役、そういう方が必要ではないかと。大所高所からの俯瞰した見方ができる人、そういう人の存在が必要ではないかなという風に考えています」

“辺野古”1点でまとまるオール沖縄に「れいわ」他でも団結要求

山川さんは、辺野古以外の問題についても、オール沖縄でまとまることはできないのかと、金城さんに問いかけました。

●金城徹さん
「元々オール沖縄は保守や革新としてみんなが相争ってきた中から、“辺野古(基地問題)についてはまとまれますよね”という中で、腹八分腹六分で、違う立場の方々が結集したのがオール沖縄です」

●山川仁さん
「今回は沖縄4区、(自衛隊の)南西シフト問題や、離島格差解消の問題があります。そこをオール沖縄として、(辺野古基地問題)ワンイシューで取り組むのではなくて、他の政策、課題を解決するために、一致団結した方が良いんじゃないでしょうか、その取り組みはオール沖縄で取り組めないんですかということを私は聞いています」

●金城徹さん
「それは別のところで議論する話で、オール沖縄にそれを持ち込んだら、今のこれだけの各政党会派の結束は保てません。ですから、あくまでオール沖縄でというのであればそれは私はできないとしか言えません」

●山川仁さん
「辺野古もだめ、南西シフトもしっかり止める。普天間や那覇軍港問題、そういったこともしっかりと、だめなのはだめなんだと言っていくオール沖縄が私は今の時代必要だと思います」

討論会終了後には笑み

オール沖縄勢力の選考委員会は、8月中の候補者選定を目指していますが、組織の在り方についても内部で見解が分かれる状態のまま、候補者一本化は果たして実現するのでしょうか。

公開討論会は12日と13日に、石垣島と宮古島でも開催される予定です。

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