昨シーズン、クマによる食害に悩まされた青森県むつ市のワイナリーが、ワイン用のブドウを育てている農地に新たな対策として「電気柵」を設置しました。

むつ市のサンマモルワイナリーの職員などは7日、午前9時半ごろから、むつ市川内町にあるワイン用のブドウを育てている農場の周りに「電気柵」を設置するためのポールを刺し、電線が入ったワイヤーをかけました。

サンマモルワイナリーでは、これまで花火を仕掛けたり監視カメラを設置したりして、クマへの対策を講じてきましたが、昨シーズン約3トンのブドウがクマに荒らされ、ワインの価格に換算すると約1000万円の被害があり、新たな対策が急がれていました。

今回設置された電気柵のワイヤーは、一定の間隔で4000ボルト以上の高電圧の電気が流れるということです。

エムケイヴィンヤード圃場管理部 納谷礼司課長
「クマの食害が一番大きいので、なんとかしないといけないのでクマが(電気柵に)触れて2度と来ないような感じになってくれればいいなと思います」

電気柵は、昨シーズンに被害が確認された7つの農場に設置され、24時間稼働するということで、クマの被害が多かった人がいない夜の時間帯での効果も期待されます。

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