熊本地震で被災した熊本城の南東側に位置する櫓群が、本格的な復旧工事を前に8月1日、報道公開されました。

後生川凜アナウンサー「熊本地震から8年以上が経ちました。熊本城の南東側の防衛と倉庫の役割を担っていた南東櫓群の復旧工事が始まります」

国指定の重要文化財でもある田子櫓(たごやぐら)など5つの櫓は、熊本地震で柱が傾き壁が剥がれ落ちたり、亀裂が入ったりするなどの被害が出ました。
(田子櫓、七間櫓、十四間櫓、四間櫓、源之進櫓)

来年1月から本格的な復旧工事が始まり、特に被害の大きかった田子櫓と七間(しちけん)櫓は一度解体して組み直しへ。それ以外の3つの櫓は主要な柱や梁を残して復旧されます。

復旧の過程は、特別見学通路から見ることができます。

さらに、順調に復旧が進む宇土櫓も公開されました。

後生川アナウンサー「解体が始まって約8か月。宇土櫓の上の部分は瓦や壁が取り外され、軸組みだけの状態になっています」

8月10日から12日までの特別公開では、貴重な瓦が展示されるようです。

熊本城総合事務所 復旧整備課 岩佐康弘課長「宇土櫓の創成期に作られたものだろうと思われます」

加藤家の桔梗(ききょう)の文様が入っていることから、江戸初期のものとみられています。

岩佐課長「瓦は宇土櫓の歴史を語る生き証人です。特別公開では、しっかり伝わるように工夫したいと思います」

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