富山市内の中学校で娘がいじめを受けていたと訴える父親が、藤井市長に再調査を求めています。父親は去年11月にも再調査を求めていましたが「本人や家族が声をあげているのにいじめを認めない姿勢は信じられない」と訴え続けています。

富山市の藤井市長にいじめの再調査を求めているのは、市内の中学校で娘がいじめを受けたと訴えている父親です。

父親によりますと、娘は2020年の中学入学直後からいじめを受け、2年生の11月にPTSDと診断、不登校となりました。

その後、私立高校に進学しますが今も治療を受けています。

富山市教育委員会は去年3月に調査結果をまとめましたが、2年生以降のいじめの事実は確認できなかったとして、不登校といじめの因果関係は認められなかったとしました。

これに対し父親は去年11月、学校や市教委の対応は適切でないとし、藤井市長による再度の調査を求めました。

その後市教委は、ことし3月に第三者委員会による調査結果を父親に送付。被害を受けたとされる生徒は1年生の8月にいじめを受けたが、2年生以降のいじめについては確認できなかったなどとして「これまでの判断や結論を変更すべき部分は見当たらない」としています。

この内容に父親は「被害者の声を否定し加害者の主張を認める」ものだとして、30日付けで再度意見書を提出、このなかでは、改めて調査の手法や聞き取りの結果が適切だったかも含め、藤井市長による再調査を求めるものとなっています。

一連の対応に、父親は「このような(遅い)スピード感でやっていると、どこかで最悪の事態になりかねない。本人や家族が声を上げているのにいじめを認めない姿勢は信じられない」とコメントしています。

一方、市教委は父親から提出された意見書を速やかに藤井市長に提出するとしています。

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