記録的な大雨の影響で東北では死者が出るなど大きな被害が出ています。
水害に備えるためにはどうすればいいのか。北海道東部の釧路市で防災訓練が行われました。

 貴田岡結衣記者
「由利本荘市の久保田地区に来ています。こちらの川が氾濫した影響で道路は陥没し、住居に泥が流れ込んでいます」

 記録的な大雨となった山形県と秋田県では、これまでに3人が死亡するなど甚大な被害が報告されています。

 北海道内でも先週、雨竜川が氾濫するなど各地で大雨による被害が相次いでいます。

スピーカーでの呼びかけ
「水位が上昇し、氾濫するおそれがあります」

釧路市の音別地区です。30日、地域住民およそ50人が参加し、大規模な洪水を想定した防災訓練が行われました。

 音別川では24時間に165ミリの大雨が降った場合、周辺の住宅街で最大3メートルの浸水が想定されていて、北海道は今年1月、音別川を水位の常時監視が必要な「水位周知河川」に指定しました。

 釧路市音別町行政センター 佐貫恭介主事
「24時間360ミリで想定される浸水の色分けとなっています」

 訓練では、3月に完成した洪水ハザードマップの見方を確認したり、市民ボランティアによる炊き出し訓練などが行われたりしました。

 訓練に参加した住民
「まさか自分のところには来ないだろうと思っていたけど、最近はどこで起きるか分からない」
「まず自分が逃げる。隣近所集めて逃げる。(避難所まで)5分以内だから逃げることが真っ先」

住民の防災意識が高まる一方で、釧路市の担当者は想定を上回る災害に危機感を募らせています。

釧路市音別町行政センター 佐貫恭介主事
「場所を確保し備蓄も備えてはいるが、想定以上が来てしまうとなると、どこまで必要なのか再度検討しなくてはいけない」

 各地で大きな爪痕を残す大雨被害。改めて、いざという時の備えが必要です。

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