出雲市日御碕地区へと続く道路の崩落から30日で3週間。
住民が車で行き来できる道路復旧の目途は立っていませんが、29日から緊急車両は、崩落現場を迂回し、通行できるようになりました。
29日9時ごろ。
日御碕・宇龍地区の住人を搬送する救急車が崩落現場の迂回路を通り、出雲市内の病院へと向かいました。日御碕方面に救急車が入るのは、道路崩落以降、初めてとなります。
県道29号が崩落した現場は、これまで徒歩でのみ迂回して通行できましたが、地権者の協力を得て畑などの敷地に鉄板を敷き、29日から緊急車両が通れるようになりました。
島根県出雲県土整備事務所 原利枝 防災課長
「たまたまだが、開放する当日になって、救急搬送があり、非常に間に合った良かったと思っている」
通行できるのは、出雲市が指定する救急車や消防ポンプ車、ガスや灯油の運搬車両、また、日御碕地区の診療所に医師が向かう公用車などです。
事前に、市が指定証を発行し、救急などの場合などを除き、午前9時から午後4時まで通行可能となります。
日御碕地区の住人は
「一般車両が通ると一番いい」
迂回路は傾斜も急で道幅もせまく、ゴミ収集車のような重量の重い車両は通行できません。現在、傾斜を緩やかにして通行できる車両を増やす工事が進められています。
島根県出雲県土整備事務所 原利枝 防災課長
「生活物資を運ぶのが大変だと聞いている。そのための車両を通して欲しいと」
安全性の問題から一般車両を通れるようにするのは難しく、県では土質調査の結果などを踏まえ、住民も通行できる迂回道路の整備を急ぎたいとしています。
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