ロシアの首都・モスクワを訪問中の鈴木宗男参院議員がJNNの電話取材に応じました。訪問の狙いについて、「戦後最悪の日ロ関係を誰かが変えないといけない」と語りましたが、冷ややかな声も上がっています。

モスクワを訪問中の鈴木議員は、28日から31日までの日程でロシア外務省やロシア漁業庁などの高官らと面会し、元島民らの北方領土墓参や周辺海域での安全操業再開に向けた漁業交渉の再開などを要請する予定だということです。

“ロシア通”として知られる鈴木氏は、去年10月にもロシアを訪問していて、ウクライナ侵攻後では今回で2度目となります。

鈴木宗男参院議員
「戦後最悪の日ロ関係って言われているこの状況は良くないんです。誰かが変えないといけないでしょう」

今回訪問した理由について、「政治家として信念をもってやっているだけだ」と語る一方で、こう持論を展開しました。

鈴木宗男参院議員
「ウクライナとロシア、死活的にどっちが大事かというと、ロシアが大事ですから。領土問題の解決、平和条約の締結が日本にとって死活的に重要な国益に関する問題だと思っていますから」

鈴木氏の訪問について、永田町からは「鈴木氏の行動は国益に資するか疑問」「ロシアのプロパガンダに利用されているだけなのでは」などといった厳しい声が上がっています。

また、林官房長官は会見で「どのような目的であれ、ロシアへの渡航は止めていただくよう国民に求めている」と述べましたが、鈴木氏は「あくまでもそれは“お願い”であって、強制力などが生じるものではない」と反論しています。

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