日本ハムファイターズは26日からリーグ後半戦ですが、その1軍ではなく、2軍に今注目が集まっています。

元日本ハムファイターズ 大谷翔平選手(当時18)
「(2軍の寮は)すごくキレイでしたし、ここで始めるんだなと思いました」

大谷やダルビッシュなど、数々の名選手もプロ生活をスタートさせた千葉県鎌ケ谷市にあるファイターズの2軍施設。

球場「鎌ケ谷スタジアム」を中心に、選手寮、屋内練習場などを備えています。

開業から27年がたち、老朽化した施設を今後どうするのか?球団内部で検討されていることがわかりました。

 地元の鎌ケ谷市は…。

 鎌ケ谷市ファイターズファーム連携推進室 岡本秀智さん
「移転を検討しているという急な報道を受けて、大変驚いております」

 北海道内に移転?それとも鎌ヶ谷で存続?2軍施設はどこへ行くのか、もうひとホリします。

1軍本拠地の北広島市から、直線距離で800キロ以上離れた鎌ケ谷市にあるファイターズの2軍施設。

7月、この2軍施設が北海道内に移転されるのではと、一部の報道で取り沙汰されました。

 このニュースに球団は…。

移転報道を受けて…球団のコメント
「鎌ヶ谷の球団施設が20数年を経過し老朽化している現状を鑑みれば、様々な検討を行うのは企業として当然必要となります。しかしながら、現段階では何も決まっておりませんし、計画といったものでもございません」

球団は移転は決まっていないとしていますが、関係者の話で、北広島市周辺の自治体に球団からの打診があったことがわかりました。

北広島市に近いマチの住民からは早くもラブコールが…。

 千歳市民
「最高じゃないですか。人が集まるし、かなり経済波及効果があるんじゃないですか」

恵庭市民
「(1軍が)北広島にあるんだったら、恵庭か千歳に作らないとダメだと思う」

千葉県鎌ケ谷市では、今年も2軍の試合が約60試合予定されています。

 長年ファイターズを応援してきた鎌ケ谷市民は…。

鎌ヶ谷市民
「せっかく今ここに住んで近くにあるのに(北海道に)行っちゃうんだっていう寂しさはある。できれば(鎌ヶ谷に)あってほしい」
「移転しちゃうと、みんな行きづらいと思うから今のままでいい」
「鎌ヶ谷は日本ハムのスタジアムが一番有名。なくなったらなんにもなくなる」

 鎌ケ谷市では、スタジアムを生かしたまちづくりを進めるため、今年「ファイターズファーム連携推進室」という新しい部署を立ちあげたばかりです。

鎌ケ谷市ファイターズファーム連携推進室 岡本秀智さん
「(2軍施設は)地域活性化や観光の面からも重要な地域資源となっている。鎌ヶ谷市でファーム(2軍)を存続してほしい」

 野球解説者の鶴岡慎也さんは、入団当初の2軍時代をふりかえります。

元ファイターズ 野球解説者 鶴岡慎也さん
「『北海道で一旗あげるぞ』みたいな気持ちは、鎌ヶ谷にいたときはずっと思っていた」

鎌ケ谷への思い入れはあるものの、北海道内移転はメリットが多いといいます。

元ファイターズ 野球解説者 鶴岡慎也さん
「(1軍と2軍の)試合が重なった日に親子ゲームといって、(2軍の)昼のゲームに1軍の控え選手を出場させて、(1軍の)夜のゲームに合流させる。特に(1軍の)控え選手にとっては、ものすごいメリットだと思います」

そして、北海道内のファンにも新たな楽しみが…。

元ファイターズ 野球解説者 鶴岡慎也さん
「2軍には2軍の見る試合おもしろさがある。2軍のほうが好きになるファンの方も多いのでは…。若い選手が成長していく姿が楽しい」


元ファイターズ 野球解説者 鶴岡慎也さんによりますと、

■北海道移転メリット
・選手の出場機会が増える
・ファンが2軍選手を見られる
■鎌ヶ谷に残るメリット
・冬でも屋外で練習できる
・他球団との2軍戦がしやすい

だということです。


もし、北海道内に移転するなら、どんな場所が考えられるのか専門家が大胆なアイデアを語りました。

広島のマツダスタジアムなどの建築を手掛けた上林功(うえばやしいさお)さんです。

スポーツファシリティ研究所 上林功さん
「2軍球場は1つでなくてもいいと思ってて、第1球場、第2球場みたいな形で、空港が存在しているところに球場があれば、旭川行こうとか帯広行こうみたいに、そういう移動ができるんじゃないか」

そして、かつての1軍のホーム球場についても…。

スポーツファシリティ研究所 上林功さん
「札幌ドームでできれば最高かもしれない。全然天候のこと関係ないし、札幌ドームを柔軟な使い方ができる場所として、2軍施設としての活用するというのは、考え方としてはあるんじゃないかなと思う」


2軍施設の今後については、球団は「あくまでも検討中」ということですのでが、ファンとしては気になる動向です。

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