シリーズ「涼を求めて」。3回目は岩手県西和賀町のダム湖に期間限定で現れる滝と、アイス感覚で味わえる凍らせた甘酒のデザートです。
徳岡伶美アナウンサーの取材です。
(徳岡アナウンサー)
「涼を求めてやってきたのは西和賀町湯田ダムの上流にある錦秋湖大滝です。気温は高いのですが、滝があることで涼しく感じられます」

この日の西和賀町の最高気温は30.0度。


それでも滝のそばに行くと体感温度がぐっと下がります。
実はこの滝、水位が下がる夏から秋に姿を現す期間限定の滝です。


貯砂ダムの堤体には通路が設けられていて、午前9時から午後4時30分までは期間限定で滝の裏側を通り抜けることができるんです。

(徳岡アナリポート)
「滝の裏側には初めて来ましたが、地響きのような音と振動で、全身で水のエネルギーを感じられます」

水しぶきを浴びていると、まるで滝の中に入り込んだような不思議な感覚になります。
この日は、関東からの帰省客も滝の裏側で涼を満喫していました。

(帰省客は)
「涼しい!」「鳥肌が立っています。寒くて」

水位の下がる夏場だけ現れる特別な涼スポットを管理している湯田ダムの佐々木大・管理支所長に聞きました。

(佐々木大 管理支所長)
「観光面でもそうですが、水しぶきでマイナスイオンを浴びてもらって、涼しさを感じてもらうということも含めて開放しています。水没している時に、中にゴミや土が貯まるので、水位が下がった時に開放する前に掃除をしています」

2024年は7月1日の開放後の大雨で水位が上がり、通路が水没してしまったため、19日に再び開放されたばかり。
西和賀の自然と常に一体となっています。

滝で涼を感じた後は味覚で涼を満喫します。
食べる甘酒、その名も「あまゆきちゃん」です。


もち米と麹で作った甘酒に町内産の果実を使った自家製のジャムをのせて凍らせたあまゆきちゃん。
イチゴ、カシス、サルナシの3種類から私はサルナシをいただきました。

(徳岡アナリポート)
「麹のやさしい甘みとサルナシのさっぱりとした酸味がとっても相性が良いです」

私が食べた時はとろみのある甘酒とシャリシャリとしたサルナシといった感じに、溶け具合によって異なる食感が楽しめます。


ほっと湯田駅前の湯夢プラザ、道の駅錦秋湖と花巻市の道の駅西南だけで購入できる、知る人ぞ知るご当地グルメ。
ぜひ、滝を眺めながら食べるのをお薦めします。

錦秋湖大滝は夜間裏側からライトアップされ、七色に輝きます。
29日からは夏をイメージしたブルーに変わり、より涼しさを感じられそうです。


見た目や音、水しぶきに触れて、そして味覚でも満喫できる西和賀の涼。
10月末までの期間限定の涼しさを体験してみてはいかがでしょうか。

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