7月30日に開幕する「黒石ねぷたまつり」に、地元のロックバンドを題材にした大型ねぷたが出陣します。三国志や戦国武将などを題材にすることが多い「ねぷた」の鏡絵に「ロックバンド」が描かれるのは史上初めてです。

紙貼り作業で初めて披露された「西組ねぷた有志会」の大型ねぷた。描かれているのは、黒石市のご当地ロックバンド「ホイドーズ」です。

西組ねぷた有志会 組長・工藤謙悦さん
「コロナも明けて新たな挑戦をしようと。たぶん初めてのことだと思うが、とにかく新しいこと、楽しいことをやろうというのが西組の気持ち」

ホイドーズ

「ホイドーズ」は2000年に結成。東京を中心に活動していましたが、リーダーの鉄マンさんが地元の黒石に帰郷したことをきっかけに、ほかのメンバー3人も移住。地域に寄り添った活動を続けています。

三国志や水滸伝の英雄、戦国武将などを題材にすることが多いねぷたの鏡絵に、現代の人、しかもロックバンドを描くのは長い祭りの歴史の中でも初めてのことです。

ねぷた絵を描いて45年になる絵師の工藤盛さんも、描くうえで「かなり悩んだ」と話します。

ねぷた絵師・工藤盛さん
「ねぷたとイラスト的なものをどういう風にあわせるかということで、かなり悩みました」
Q.見てほしい所は?
「やっぱり腕の力強さ。ねぷたは力強さが無いとだめだと思う」

画面いっぱいに演奏する4人が力強く描かれた鏡絵を見て、メンバーたちも子どもに戻ったような笑顔をみせていました。

ホイドーズ リーダー・鉄マン(相馬大輔)さん
「こんなことはもう2度とないと思うので、思いっきりこの夏を楽しみたいと思います」

黒石市の市制施行70周年を記念した「黒石ねぷたまつり」は7月30日に開幕します。ホイドーズが描かれたねぷたは初日から出陣し、バンドのメンバーたちといっしょに市の中心部を練り歩き、黒石の夏を盛り上げます。

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