7月20日にプロ野球のフレッシュオールスターゲームが兵庫県姫路市のウインク球場で行われ、イースタン・リーグ選抜がウエスタン・リーグ選抜を7対0で下した。若手有望株が集まる年に一度の球宴では、NPB12球団で活躍する静岡県勢3選手に加えて、今季からウエスタン・リーグに参入したくふうハヤテベンチャーズ静岡からも2選手が選出された。
(SBSアナウンサー 松下晴輝)
試合は、イースタンが、3回に石上泰輝選手(横浜DeNA)の本塁打で先制すると、続く4回にも、5番・橋本星哉選手(東京ヤクルト)の犠飛で追加点を奪いリードを広げます。さらに、7回に途中出場の進藤勇也選手(北海道日本ハム)が本塁打を放ち、8回には、橋本選手の走者一掃の適時二塁打で一挙4点を加えて勝利した。MVP=最優秀選手には、3打数2安打4打点と大活躍を見せた地元・兵庫県出身の橋本選手が選ばれた。
静岡県勢(NPB12球団)の活躍は以下の通り。
【イースタン選抜】
前田銀治(東北楽天、三島南高出)2打数無安打
【ウエスタン選抜】
佐藤啓介(広島、静岡大出)4打数無安打
杉田健(広島、日大三島高-日大国際関係学部出)1回、被安打1、無失点
中でも注目を集めたのが、くふうハヤテとオイシックス新潟アルビレックスBCの新規参入2球団の選手たちだ。くふうハヤテ不動のリードオフマン・増田将馬選手は、5番左翼として先発出場。4打数無安打に終わったが、初のオールスターでフルイニング出場を果たした。
試合後には、笑顔で「正直に言うと、疲れました」と充実さをのぞかせた増田選手。また、普段の試合にはない鳴り物での応援を受けたことには「1軍に行くとあれだけの応援をしてくれるんだろうなと思ったし、夢があるなと感じました」。今季オフのドラフト会議に向けては、「今年、何としても12球団入りできるよう最後まで頑張りたい」と決意を新たに後半戦へと挑む。
6回から6番手として、マウンドに上がったくふうハヤテの主戦右腕・早川太貴投手は、1回を投げ、1奪三振、無失点の好投。2死1塁で迎えたイースタンの5番・橋本選手をキレのある直球と変化球を織り交ぜて追い込むと、最後は鋭く落ちるスプリットで空振り三振を奪う。この日、MVP獲得と絶好調の橋本のバットを唯一抑えた快投に、SNSでは「ドラフトにかかるのでは⁉」「お見事!」とプロ野球ファンから称賛の声が上がった。
ファンからの声には、いつも冷静に淡々としたマウンド捌きをする早川投手も「ハヤテの代表として初めて選出していただいたので、印象付けられたのはすごく良かった」と白い歯がこぼれた。
実はオールスター前日は、あまり眠れなかったと緊張を打ち明けた早川投手だったが、NPB12球団が誇る若手有望株たちを相手にマウンドでは「意外と緊張せずに、楽しみながらできた」と語った。ハヤテのエースとして、そして悲願のドラフト指名に向けて、これからも静岡で頼もしい投球を見せてくれるだろう。
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