イブニングニュースでは、シリーズで夏の甲子園を目指すエリアの注目校を紹介しています。今回は春夏連続の甲子園出場を目指す創志学園高校です。
この日はあいにくの雨模様。室内で5時間半、密度の濃い練習をこなしていました。創志学園高校硬式野球部は2010年の創部から14年の間に甲子園出場7回、今や岡山県内屈指の強豪校です。
今年のチームは、投手陣は左投げの山口投手と右投げの中野投手の2枚看板。また攻撃面で軸となるのは、4番に座るキャプテンの豊島選手です。このメンバーで、今年春のセンバツにも出場しました。
(豊島虎児主将)
「甲子園を1回経験して、そこからもう一回甲子園に行くという気持ちがあるので、そこはどの高校よりも強いかなというのは自分たちでも思っているので」
そのセンバツでは初戦、21世紀枠の別海と対戦。先発の山口投手が三振14個を奪って完封勝利を収めました。しかし次の試合では前年優勝の山梨学院にシャットアウト負け。2回戦で涙をのみました。
最後の夏、もう一度あのマウンドへ。エースナンバーを背負う技巧派の山口投手は、そのピッチングにさらに磨きをかけてきました。
(山口瑛太選手)
「やっぱりコントロールだったり、テンポだったりは自分の強みかなと思っています。自分の持ち味を生かして勝利を導ける、チームに勢いをつけられるピッチングをしたいなと思います」
そしてもう一人の中野投手は右の本格派。身長185cmから繰り出される角度ある投球が持ち味です。山口投手とは同じクラスで、寮も同じ部屋。プライベートでは仲がいい一方で、常にお互いを意識し合ってきました。
(中野光琉選手)
「頼れる存在なんで。自分がピンチを招いても山口が準備したりしたら、自分も一個ギアを上げたりするんで、いい存在だなって。自分の持ち味である強気なピッチングとチームを勝たせられるようなピッチングをしたいです」
そしてチームには欠かせないムードメーカーの存在が。
春は控えだった角戸選手です。監督が「チーム一熱い男」と評価。夏の大会では背番号5を背負います。
(角戸陽成選手(3年生))
「最終学年として甲子園に行きたいという気持ちは強いですし、甲子園で勝つためにやってきたので、その集大成として今は全力でやるだけ」
そんな創志学園野球部を率いるのは、かつて全国の強豪・東海大相模を甲子園4度優勝に導いた門馬敬治監督。
「Aggressive Baseball」をモットーに掲げ、岡山大会優勝を目指します。
名将・門馬敬治監督は「チームはまだ成長の余地がある」
(門馬敬治監督)
「まだまだ成長できる余地はあると思っているので、一戦必勝。目の前のプレーに全力で戦えるかどうか、それの積み重ねが勝利に優勝につながっていくと思っています」
名将と春夏連続の甲子園出場へ。みな戦いが始まるその日を待ちわびています。
(角戸陽成選手(3年生))
「しっかり攻めた野球を甲子園でもできるようにまずは県大会で勝って、甲子園に行けるようにやっていきたい」
(豊島虎児主将)
「厳しい戦いが始まると思うんですけど、一戦一戦全力で退くことなく全力で攻め続けたい」
甲子園出場をかけた3年生たちの最後の夏が始まります。創志は16日に2回戦で倉敷工業・笠岡工業の勝者と対戦する予定です。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。