陸上競技部の練習中に教諭が投げた砲丸が中学生の頭を直撃した事故で、上市中学校の全校集会で校長が学校の安全管理に問題があったとして生徒に謝罪しました。
竹内ジーナ記者「上市中学校では、午前8時半から全校集会が開かれ、今回部活動中に起きた事故について校長が謝罪しました」
8日開かれた全校集会で白井修之校長は、生徒およそ400人を前に事故の経緯を説明し、今回の事故は、学校側の安全管理が怠っていたため起きたとしてけがをした生徒や全校生徒に謝罪したということです。
この事故は今月2日、上市中学校のグラウンドの砂場で陸上競技部の顧問の教諭が砲丸を投げたところ、部活動を見学していた1年生部員の右側頭部を直撃。1年生部員は頭がい骨陥没骨折などの大けがをしたものです。
顧問の教諭は“陸上競技の専門外”…
学校側は事故があった翌日に記者会見、陸上部の顧問教諭だけでなく校長や教頭など管理職の安全管理に問題があったことを認めました。
上市中学校 白井修之校長:
「これは明らかに管理上の管理職のミスで、さほど徹底はしていなかったという反省があります」
当時練習していた砂場の近くには部員4人がいましたが、顧問の教諭は、砲丸を投げる際近くに部員がいるかどうかの確認を怠り、声かけもしないまま砲丸を投げ事故が起きたということです。顧問は陸上競技は専門外でした。
本来の砲丸投げの場所は?…確認していない
事故の3日後に開かれた陸上部の保護者向けの説明会では▼保護者への説明が遅かったことの指摘▼顧問の決め方を疑問視する声が相次いだといいます。
また、過去に砲丸投げ専用の練習場所がありましたが長年使用しておらず、現在は走り幅跳び用の砂場で練習していたということです。
上市中学校 白井修之校長「(記者:本来の砲丸投げの場所は今どうなっていますか?)実際自分も確認していなくて、昔はあったということしか聞いていないですね」
また、学校側は教諭が陸上部の顧問をしていた期間を当初「3年間」と説明していましたが「2年目」に訂正しました。
上市中学校は8日、すべての部活動を停止し、それぞれの顧問が部活動中の事故の危険性について確認を行うということです。
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