新紙幣の流通が始まり、千円札の顔は野口英世から、恩師の北里柴三郎にバトンタッチされました。

今から20年前、野口英世のふるさと、福島県猪苗代町では、お札になった時にはパレードも行われ、とても賑わいました。その中で一際存在感を放っていたのがこの男性。当時、野口英世のそっくりさんとして話題になりました。

あれから20年、このそっくりさんは今どこで何をしているのでしょうか?

そっくりさんに会いに…

福島県猪苗代町の野口英世記念館。新紙幣発行から一夜明けた4日、展示室には、最後の一枚となる最終番号が刻まれた野口英世の千円札と新千円札が並べられ、訪れた観光客が目に焼き付けていました。

いまから20年前。野口英世が千円札になった際、猪苗代町で注目を浴びたのが、野口英世似の地元の男性。博士に扮して人力車に乗ったり、金融機関で発行を知らせたりと、「ほぼ」野口英世として活動しました。

あれから20年。あの野口英世のそっくりさんに会いに行くと…。

英世のそっくりさん、その名も…

佐藤玲奈アナウンサー「こんにちは~、もしかして…」

「野口英世のそっくりさんです。お久しぶりです。」

この方が、20年前のそっくりさん。その名も「渡部英世(ひでよ)」さん(66)です。髪の色は変わっていますが、顔や雰囲気はそのままです。

渡部英世さん「小学校で講師として理科を教えています」

渡部さんが勤務するのは、今年、3つの小学校が統合してできた猪苗代二小。校長室には、野口英世直筆の書や肖像画が飾られています。

20年前の英世先生を児童たちに見てもらうと…。

英世先生の過去に子どもたちもびっくり!

渡部英世さん「人力車という昔の車に乗ってぐるっと猪苗代町内一周したんです」

子どもたちは、先生の20年前の姿に大興奮の様子でした。

学校には、校歌にも「野口英世」の名前が。

渡部英世さん「寂しい感じはありますが、新千円札になった北里先生は活躍のきっかけを作った恩師なので、野口英世博士もきっと喜んでいると思う」

千円札の顔は変わっても、英世先生にはこれからも元気に野口英世、そして猪苗代町を盛り上げていってほしいですね。

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