新潟市で初めて、団地内にできた防災公園をご存知でしょうか。
“防災公園”にはどのような設備があり、どのように使うのか取材しました。

新潟市中央区上所にある「DiaLand」。
およそ800人が暮らす団地の一番のポイントは、団地の中央にある「管理棟」と「公園」です。

新潟市によると、市内初の「団地内の防災公園」ということなんです。
まずは管理棟に案内してもらいました。

ダイア建設新潟 坂井亮太さん
「こんな感じでですね。自家発電の大きな機械でしたり、災害用のトイレとか、非常時に使っていただく まきとか浄水器とか…そういうものが備わっている倉庫です」

その他、太陽光パネルやプロパンガスもあり、災害時には団地の住民の最低限のガスと電気を2日間維持することができます。

さらに、仮設トイレも…

ダイア建設新潟 坂井亮太さん
「汚水に直結する簡易トイレが3基設置できるようなスペースとなっております」

防災士 吉田理彩アナウンサー
「災害時は非常用トイレなど流せないことが多いですが、これはいいですね」

ダイア建設新潟 坂井亮太さん
「災害時は水が止まってしまったり緊急事態がありますので、インフラが止まらずに使って頂けるトイレになります」

管理棟の中には備蓄品も備わっています。
ボートやロープ、毛布など地震だけではなく、様々な災害を想定した備蓄がされています。

続いて、防災公園にやってきました。

防災士 吉田理彩アナウンサー
「一見普通の公園と変わりないですよね」

ダイア建設新潟 坂井亮太さん
「ですが、隠れたポイントがありまして…」

例えば、公園でよく見かけるベンチなのですが…

ダイア建設新潟 坂井亮太さん
「普段はベンチなんですけど、災害時は座るスペースを外すと“かまど”のような仕組みになっているんです」

災害時、炊き出しができるほか、冬場は暖をとることもできます。
さらに、公園内にテントを張ったり防災シェルターを作ったりすることも可能です。

そして一番の特徴が…

ダイア建設新潟 坂井亮太さん
「団地にお住いの方はもちろんなんですが、周辺の方でしたり、いざというときには町内会の方にも貸し出しして幅広く使っていただける施設」

通常時はもちろん、災害時は周辺住民が避難場所として利用できるのです。

この日、公園で遊んでいた多くが団地近くに住む住民でした。

住民
「何かあったときに、こういう常に準備してある所があると安心」
「歩いても来られる距離なので、災害時はぜひ使ってみたいなと思います」

災害時自宅は被害がないけれども、停電しているので充電だけしたい… 食事だけ炊き出しのお世話になりたい…
一つのコミュニティーが周辺住民の安心・安全に貢献する新しいスタイルとして注目されています。

普段から利用していれば、防災公園までの道のりや公園の様子もわかっているので災害時もで安心です。
こういった防災公園が新潟県内にもありますので、皆さんも利用してみてはいかがでしょうか。

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