ことし9月、名古屋の名鉄神宮前駅のそばに、新しい商業施設がオープンします。
その内部をどこよりも早く取材しました。同時に、熱田エリアが抱える大きな課題にも迫ります。

(大石邦彦アンカーマン)
「ここですね」

「熱田」が変わる!

「たくさんの方に熱田エリアに訪れてほしい」

“期待”の一方…

「いまちょうど向こう側、名鉄電車が走っている」

“負の遺産”も。

「ゴーストタウンだ」

年間700万人が訪れ、伊勢神宮と並ぶ全国屈指のパワースポット「熱田神宮」。
その門前町の変わりゆく今を独占取材です!

9月に開業予定の新たな商業施設…コンセプトは“長屋”

【名古屋・熱田区 5月23日】
通りを挟んだ名鉄・神宮前駅の横で着々と工事が進むこの施設。

(大石アンカーマン)
「まずパッと見て思ったのが、洋ではなくて和のテイストなんですね」

(名古屋鉄道 まちづくり推進部 後藤俊幸 課長)
「日本ならではの地域とのつながりを大切にする『長屋』のようなものを表現」

ことし9月に開業予定の新たな商業施設、その名も「あつたnagAya」。

(大石アンカーマン)
「なんでAが大文字なんですか?」

(名古屋鉄道 まちづくり推進部 後藤俊幸 課長)
「なぜAにしているかというと、特徴的な屋根の形状、よく見ていただくとAのような形だと」

かつてスーパーマーケットなどが入っていた駅ビル跡地には、3つの建物にあわせて15店舗ほどが入ります。

(大石アンカーマン)
「具体的にどんなお店が入ります?」

(名古屋鉄道 まちづくり推進部 後藤俊幸 課長)
「長く地域に愛されている店、食べ歩きを楽しめる地域食材を使った店」

(大石アンカーマン)
「なごやめし…入りますか?」

(名古屋鉄道 まちづくり推進部 後藤俊幸 課長)
「地域の…そうですね」

(大石アンカーマン)
「手羽先…」

(名古屋鉄道 まちづくり推進部 後藤俊幸 課長)
「手羽先…まだ何とも言えない…近いうちに発表したいと思っているので、期待して待っていただけるとありがたい」

建物には随所にこだわりが… そして“長屋”にした理由は

さらに、隣のこちらには…

(大石アンカーマン)
「杉材と黒とシルバーを基調として、この照明も和の雰囲気満載で…」

(名古屋鉄道 まちづくり推進部 後藤俊幸 課長)
「もう少しゆっくりしていただける店も、こちらでは進めている」

愛知県産の木材を使った建物には随所にこだわりが。

(エイトデザイン 水谷寛太 マネージャー)
「天井と床も黒で仕上げている。飲食店も入るので、夜のにぎわいも含めて面白いデザインに設計している」

平屋建てとあって、駅一体型の商業施設としては小さ目ですが…

(大石アンカーマン)
「ビルにもできたと思うんですよ。ビルにせずに長屋にした理由って何でしょう?」

(名古屋鉄道 まちづくり推進部 後藤俊幸 課長)
「長屋は昔ながらだが、地域のつながりを大切にするものだった。我々の施設も地域とのつながりを大切にする施設にしたいと思って長屋に」

(大石アンカーマン)
「高層ビルにしちゃうと、そこだけで完結してしまう可能性があるってことですか」

(名古屋鉄道 まちづくり推進部 後藤俊幸 課長)
「そうですね」

果たして新たな地域のランドマークになるのか。
街で聞いてみると…

「きよめ餅」も名鉄の新施設には刺激を受け…

(大石アンカーマン)
「熱田神宮の目の前にあるのがこちら、熱田名物『きよめ餅』。
熱田参りに『きよめ餅』と言うくらい、切っても切り離せない関係です」

こしあんを羽二重餅で包んだ「きよめ餅」。

(大石アンカーマン)
「熱田神宮は庭みたいな感覚でしたか」

(きよめ餅総本家 後藤尚子 取締役)
「庭と言いますか、毎日参拝させていただいている」

熱田神宮前に2店舗を構え、伝統を守り続けてきましたが、名鉄の新施設には刺激も受けています。

(きよめ餅総本家 後藤尚子 取締役)
「差別化できるような、食べ歩きもやっていきたい」

(大石アンカーマン)
「いまきよめ餅は、一個ずつバラ売りはしてないんですか?」

(きよめ餅総本家 後藤尚子 取締役)
「そうなんです。いましてないんです」

(大石アンカーマン)
「これからはバラ売りもしていく?」

(きよめ餅総本家 後藤尚子 取締役)
「そうなんです」

(大石アンカーマン)
「いいですね。このあたり食べながら…」

一方で、商店街には課題も…

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