学校給食のビワで、多くの児童生徒にアレルギー症状がみられたのは花粉症と関係があるかもしれません。

原因と果物アレルギーの対策を医師に聞きました。

アレルギーに詳しい山梨厚生病院の池田久剛医師。

今回のアレルギーは花粉症と関係があるといいます。

アレルギーに詳しい 池田久剛医師:
「ハンノキの花粉の共通抗原としてビワに同じ抗原が入っています」

「これを食べたときに口がイガイガするとか、のどが痛いとか、耳がかゆいとか、今回のは花粉とフルーツの口腔アレルギー症状が大勢の人に出たということで説明がつく」


約3割の人が発症しているとされる花粉症のうち、1割ほどとみられるハンノキなどカバノキ科の花粉症がある人は、似たタンパク質を含むビワのようなバラ科の果物や野菜を食べたときにアレルギーを引き起こすことがあります。

リンゴ、モモ、ナシ、それにイチゴなどもバラ科です。


さらに今が旬のビワならではの注意点も・・・・


池田久剛医師:
「(花粉の)飛散時期が1月から5月です。ちょうど今頃がそれに対する抗体が一番強く体の中にできている状態で、旬の時期のビワが6月に食べられることが多いので、症状が強くなると従来よく言われている」



花粉症は一般的に花粉を浴び続けることで体の中の抗体が徐々に増えていきます。

飛散が終わった今の時期は最も抗体が増えて花粉に敏感なため、同じ時期に旬を迎えるビワに注意が必要ということです。

では、もしビワなどの果物を食べてアレルギーが疑われる症状が出たらどうすれば良いのでしょうか?

池田久剛医師:
「たいていの方は軽症なので運動を中止して、しばらく安静にして見守ることで症状は軽快することが多い」

運動で症状が悪化することがあるので運動はやめ、体調に変化があった場合は医療機関の受診が大切です。

最後に池田医師はこう呼びかけています。

池田久剛医師:
「お子さんの体質について十分理解しておく、お子さん自身も体質について理解しておくことが大事なのできちんとした診断を受けることが重要」

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