新紙幣発行まであと1週間(6月26日時点)。渋沢栄一ゆかりのマチが盛り上がっています!

麻生太郎 財務大臣(2019年当時)
「新元号のもとでの新しい日本銀行券にふさわしい人物と考えている」

20年ぶりの新紙幣発行まで、あと1週間。1万円札の肖像画には『近代日本経済の父』と呼ばれる、実業家の渋沢栄一をはじめ、津田梅子、北里柴三郎が採用されました。

その“渋沢栄一”ゆかりの地は…。

清水町 山本司 副町長
「いよいよくるときが来たなってそういう感じです」

早くもお祝いムードが高まっています。新紙幣の発行を機に盛り上がる北海道のマチを「もうひとホリ」します。

いま北海道内で唯一、新紙幣の「見本」を見ることができる小樽の「金融資料館」。今回の新紙幣で注目されているのが、世界初の“偽造防止技術”です。

日本銀行旧小樽支店 金融資料館 立島信幸副館長
「世界初の3Dホログラムがどういうものなのか確認できるもの…これが一番人気」

新紙幣の発行を前に、盛り上がりを見せているマチがあります。

取材ディレクター
「ありました、ありました…渋沢栄一の描かれた看板です」

 新1万円札の顔、渋沢栄一の巨大看板が出迎えてくれたのは、十勝の清水町です。実は、町の誕生に深い関わりがあるんです。

清水町 社会教育課 玉井真樹係長
「渋沢栄一のコーナーになります」

およそ120年前…清水町に酪農と農業を根付かせ、マチの礎を築いたのが渋沢栄一でした。

 渋沢栄一らが設立した『十勝開墾合資(かいこんごうし)会社』の牛舎は、100年以上経った今も、現役で使われています。

清水町 社会教育課 玉井真樹係長
「こういう人(渋沢栄一)が、清水を今の状態にしてくれたんだよ…とわかってもらえたらなと思います」

 清水町では、新紙幣発行に向け、役場に垂れ幕を設置したり、Tシャツやバッジといった記念グッズを作りました。さらに…。

清水町 山田司 副町長
「清水町副町長の山本でございます」

 町長をはじめ、職員の名刺も「渋沢栄一」仕様…これだけではありません。会見などで使うバックボードも「渋沢栄一」仕様に作り変えちゃいました。

 清水町 山田司 副町長
「(新紙幣発行…)いよいよ来るときが来たなってそういう感じ。うちの町に、本当に縁のある方が、新紙幣になると聞いて、町をPRする1つのチャンスだと。(新紙幣を)私も早く見たいなと思います」
 
町内の飲食店でも、関連商品が続々登場しています!創業102年の菓子店では…。

えびすや菓子舗 坂上裕治さん
「高い温度でちょうどよくやらないと焦げちゃう」

 十勝産の小豆をふんだんに使ったあんを、熟練の技でフンワリと焼き上げた生地で包んだ『どら焼き』。記念の焼き印を入れ、期間限定で販売します。

取材ディレクター
「生地がフワフワで甘さ控え目でとても美味しい」

えびすや菓子舗 坂上裕治さん
「これ(渋沢栄一の新紙幣発行)をきっかけに、もうちょっと清水の事をみんなに知ってもらいたい」

早くも盛り上がりを見せている北海道清水町では、新紙幣の発行を心待ちにしている人も多いかと思います。では、いつから入手可能なのか金融機関に聞きました。
                    
◆《金融機関の対応》

 北海道銀行は、両替の準備を整えるのに時間がかかるため、新紙幣を指定した引き出しや両替は7月4日以降の対応としています。

北洋銀行は、7月3日の開店時刻には、まだ新紙幣は届いていないものの、準備が出来しだい対応するということです。

そして北海道信用金庫は、5日以降の対応になるとのことです。
 
新しく発行される紙幣を、一刻も早く気分を味わいたい人には、こんなものも!

小樽の金融資料館に併設された「ミュージアムショップ」では、お金をモチーフにしたユニークな商品を販売しています。

金融資料館ショップ担当 飯田満寿美さん
(Q.ショップで1番人気の商品は?)
「“お札せんべい”になります。1000円、5000円、1万円が2枚ずつ入った“瓦せんべい”です」

5年前に取材で訪れた時には、福沢諭吉など、現在のお札の関連グッズが並んでいましたが…すべて、新紙幣のグッズに様変わりしています。

 金融資料館ショップ担当 飯田満寿美さん
(Q.新しい商品が出たことで注目は?)
「遠くから来てタオルが目につくので“ワァー”という感じでお店に来てくださいます。インパクトが強いと思いますので結構手に取っていただけます」

新紙幣グッズで特ににつくのは新紙幣の「フェイスタオル」です。有名な『今治(いまばり)タオル』なので、肌触りもよく、枕カバー代わりに使うのもオススメなんです。 

ハンカチは、デザインの表裏が印刷されていて折りたたむと、一万円札そのもの!お札で拭いている感覚を味わえます!こちらも今治タオル製なんです。
  
ほかにも焼き印がされた「せんべい」や「おかき」もあります。
   
これらの新紙幣グッズは、小樽市にある『金融資料館』、もしくは同様の商品はオンラインでも購入できるとのことです。

20年ぶりとなる新紙幣の発行ですが、もちろん、現行の紙幣も引き続き使用できます。
 
こういう機会に乗じて「現行紙幣が使えなくなる!」などの詐欺行為もあるかもしれませんので、皆さん、十分に気をつけてください。

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