12日、東京のスーパーマーケットで、80代の女性がエスカレーターの手すりと床の間に首をはさまれ亡くなりなりました。

誰もが使うエスカレーターで身を守るにはどうすればいいのでしょうか。

エスカレーターに乗っていて危険な思いをしたことがあるか、札幌の街で話を聞きました。

街の人
「(友人が)乗っていたら、前にいた女子高校生が大きなリュックを背負っていて、急に振り返ったときに(リュックが当たって)友人が落ちて、救急車で運ばれた」

「よくワンピースを着るので、すそ(に注意したり)、ヒールを履くのでつまずいたりとか。すそを上げながら上がる」

「上がるよりも下りが怖い。平らになっていても動いているから危ない。そこに乗るとつま先が行っちゃう」

みなさん、多かれ少なかれ危険な経験をしたことがあるようです。

日本エレベーター協会は、エスカレーターを利用するときに、次のように呼びかけています。

●【ベビーカー、カート、車いす、台車などを乗せない】
・エスカレーターが思わぬ原因で急停止すると落下や転倒する恐れがあります。

●【歩かない、走らない】
・バランスを崩したり、つまずいて転んだり、ほかの人にぶつかって転倒させたりする恐れがあります。

●【手すりにつかまる】
・手すりにつかまっていないと、バランスを崩したり、エスカレーターが急停止したり、ほかの人がぶつかってきたときなど、転倒する恐れがあります。

一見当たり前のことですが、理由を聞くと「なるほど」と思えることばかりです。

では万が一、エスカレーター事故に遭遇した場合はどうしたらよいのでしょうか。

 エスカレーターの乗り口と降り口の付近には、「非常停止ボタン」があり、これを押すとエスカレーターが止まります。ただし、その際に注意があります。

エスカレーターに、ほかに乗っている人がいる場合は「緊急停止しますので手すりにつかまってください!」と注意喚起したうえで停止ボタンを押してください。乗っている人が転倒する恐れがあります。
 
また、事故にあった人が離れている場合、近寄ろうとして駆け上がったり駆け降りたりすると、二次災害を招く恐れもありますので、近くにいる人に声を掛けるようにしましょう。

子どもから高齢者まで、誰もが使うのがエスカレーターです。自分の身を守るのはもちろん、「自分は大丈夫」ではなく、「他人を巻き込まない」という気持ちで利用しましょう。

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