溶連菌感染症が全国的に広がっている中で、皆さんは「劇症型溶連菌(げきしょうがたようれんきん)」をご存知でしょうか。

手足のえ死を引き起こし、致死率はおよそ30%といわれる恐ろしい感染症です。


これが今年、過去最悪の広がりを見せています。


県健康福祉部健康福祉企画課 渡部善記 課長補佐「体の普通は菌が入り込まないところ、血液や筋肉など奥深くに入ることで症状を重くする」

県健康福祉企画課で感染症などを担当する渡部課長補佐です。


劇症型溶連菌は、子どもが感染しやすい溶連菌と違い、傷口などから体内に入ることで感染するといわれ、年代関係なく感染が確認されています。

過去最悪のペース!?

国立感染症研究所によりますと、今年の全国での感染者数は今月2日現在で、977人と、すでに過去最悪の感染者数にのぼっています。


県内の感染者は11人と去年の数をすでに上回っていて、過去最悪だった2020年を
超えるペースで感染が広がっているということです。


この劇症型溶連菌、恐ろしいのが症状の進行スピードです。


県健康福祉部健康福祉企画課 渡部善記 課長補佐「数十時間以内にはひどい方はえ死、死亡に至る。いわゆるワクチンとか劇症型専用の薬はない。対処療法として患部切除」

最悪ペースの要因は、新型コロナ?

劇症化のメカニズムはいまだ解明されていないということで、県では、感染拡大の要因のひとつに新型コロナの5類移行による感染症対策の緩和が挙げられるということです。

そのうえで、県は感染を防ぐために、傷口の消毒や手洗いうがいなどの基本的な感染対策を続けるしかないとしています。


県健康福祉部健康福祉企画課 渡部善記 課長補佐「身のまわりで体調不良の方がいたら、基本的な感染症対策を徹底するとか、コロナの時に実践していたご対応をいただく」

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