県警の捜査情報を第三者に漏らしたとして逮捕・起訴された県警の元巡査長が12日取材に応じ、県民に謝罪しました。その上で、情報漏えいの疑いで逮捕された県警の前の生活安全部長と「面識はない」と話しました。

(県警・元巡査長 藤井光樹被告)「逮捕容疑に間違いはないので、裁判の中で申し上げることになる。それしか申し上げられない。」

地方公務員法違反の罪で起訴されている県警の元巡査長・藤井光樹被告(49)です。

起訴状などによりますと、藤井被告は県警本部公安課に所属していた去年6月から今年3月にかけ、福岡の60代の会社役員に県警の内部文書や個人の犯罪歴など職務上知り得た秘密を漏らしたとされています。

県警は藤井被告が95の事件と、警察職員や捜査対象者などあわせて304人分の個人情報を漏えいしたとしていて、先月、懲戒免職処分としました。

藤井被告はこれまでの取調べに「情報を漏らす見返りに捜査にかかわる別の情報を得ようとした。警察組織内での、自分の評価を高めようと思った」と話していました。藤井被告は12日、情報漏えいを認め警察や県民に謝罪しました。

(県警・元巡査長 藤井光樹被告)「県民の方に非常に迷惑をかけた。組織に対しても迷惑をかけたのは間違いなくある。それしか今のところ申し上げられない。申し訳ありません」

県警の情報漏えいをめぐっては藤井被告のほかに、前の生活安全部長だった本田尚志容疑者も逮捕されていますが、藤井被告は12日「本田容疑者と面識はない」と話しました。

Q. 本田容疑者との関係は?
(県警・元巡査長 藤井光樹被告)「全然面識がないので、そこのところは全然わからない。(本田容疑者と)私は違うと思う。」

Q.まったく別の(情報漏えい)?
(県警・元巡査長 藤井光樹被告)「だとおもう。私は全然存じ上げないことなので」

藤井被告は「事件のことは裁判で説明する」と話しました。

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