白血病の治療薬で、難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)の症状の進行が一部の患者で抑えられたということです。

 京都大学iPS細胞研究所の研究チームは、全身の筋肉が徐々に衰える難病ALSの治療法の開発を目指していて、6月12日に最新の治験の結果を発表しました。それによりますと、2022年から白血病の治療薬「ボスチニブ」を患者26人に投与した結果、少なくとも半数(13人)で、ALSの症状の進行の抑制が確認されたということです。

 2019年に始めた第1段階の治験では「ボスチニブ」を投与したところ一部の患者でALSの症状の進行が抑えられたことがわかっていて、今回発表した第2段階の治験は対象人数と期間を拡大して実施していました。

 研究チームは新たな治療薬の開発に向けて今後治験を進める方針です。

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