神社への放火などの罪に問われた元大学生に実刑判決です。

 判決によりますと、当時大学生だった男(20)は去年5月から6月にかけて、京都府福知山市の愛宕神社にガソリンをまいて火を放ち全焼させるなど計6件の放火に及びました。

 裁判の争点は「刑事責任能力」の有無や程度で、男が犯行当時に患っていた放火への衝動性が強い「放火症」といった精神障害がどう影響したかが争われました。

 6月12日の判決で、京都地裁は「犯行以前は逮捕されるのを恐れ自宅で物を燃やすにとどまってきた。犯行時もストレス解消のため放火を決意したものの、現場に人がいて怪しまれる場合は犯行を中断するなど目的に沿った行動をとっている」などと完全責任能力を認めました。

 そのうえで「神社という長い歴史を有する地域の信仰の場を失わせた」などと指摘して、男に懲役3年の実刑判決を言い渡しました。

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