最も薄い部分は厚さ3cmしかなかったトンネルの施工不良問題で、調査報告書が公開されました。

 2022年、和歌山県にある那智勝浦町と串本町を結ぶ「八郎山トンネル」で、天井部分に空洞や、30cm以上必要なコンクリートの厚さが最も薄いところで3cmしかないなどの施工不良が見つかった問題では、工事が全面的にやり直されています。

 6月12日、県は外部の有識者らによる調査報告書を公表し、施工業者の「技術者の倫理観の欠如」が施工不良を発生させた抜本的原因と結論付けました。報告書では、施工不良を認識しながらも『今更どうすることもできない』などと現場所長らが認識して、作業を継続していたとしています。

 和歌山県は「二度とこのようなことが起こらないよう再発防止に努めたい」としています。

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