こちら、戦国の世に燦然と名を残す名将・上杉謙信です。その歴史を後世に残すための作業がはじまり、きょう公開されました。
矢野秀樹アナウンサー「歴史に名をはせた人物の実際に着用したものを修理するため、梱包作業が行われている。緊張感が漂っている」
上杉神社の稽照殿には、上杉家ゆかりの宝物が数多く展示、保管されています。
矢野秀樹アナウンサー「ちょうど作業が行われているのが上杉謙信公がおよそ500年前に着用していたというもの。黄色部分、紅花で染めている。500年経っても色あせていない」
こちらが、戦国武将・上杉謙信が実際に身に着けていたとされる腹巻き。威厳を誇示するため、華やかな仕立てになっています。
西岡甲房 西岡文夫さん「紐がだいぶ伸びているので新しく取り換える。あまりひどい汚れがついている場合は、水で蒸らしてふきとる」
5年ほど前までは実際に展示されていたためほこりなども目立つようになり、今回、国や県の補助などを含めおよそ400万円をかけて修復することになりました。
西岡甲房 西岡文夫さん「もともと非常に良い状態なので修理に手を入れすぎない。なるべく現状維持した状態でこれから良い状態で保てるように直す」
そして、来場者に人気というこちらも修復されます。
矢野秀樹アナウンサー「愛という文字。直江兼続が実際につけていた前立て。まだ金色に輝いているように見える」
きょうは専門の業者が、貴重な文化財が傷つかないように、一つひとつ丁寧に箱に納めていました。
上杉神社稽照殿 角屋由美子 館長「職人の専門家が技術を尽くして修理をしながら後世に伝えていく大切さ責任感を感じている」
修復には2年程度かかる見込みで、上杉謙信の没後450年の2028年か、生誕500年にあたる2030年の公開を予定しているということです。
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