気温が高くなるこれからの季節、運転中に窓を開ける機会も増えるかと思います。いま、ほとんどの車に付いているのが、自動で窓を開閉できる「パワーウインドー」です。便利な反面、5月には東京で2歳の女の子が首を挟まれ死亡する事故が起きるなど危険も潜んでいます。安全な利用について、日本自動車連盟、JAFは3つのポイントを上げています。

パワーウインドーの力の強さは

石垣綾香記者:
「運転中、後ろを見なくても簡単に操作ができるパワーウインドー。注意しないと重大な事故につながる恐れがあります」

パワーウインドーの力の強さを実験した映像です。ゴボウだけでなくダイコンも真っ二つに。パワーウインドーには、野菜が切断されてしまうほどの強い力があります。

ドライバー:
「車の中は安全な場所というイメージが強いが、少し気を抜くだけで事故につながってしまうことは改めて怖いと思った」
「(子どもが)静かであってもしっかり確認しないといけないと思った」

こうしたなか、JAFにパワーウインドーの事故を防ぐ注意点を聞きました。

事故防止の3つのポイント

広報担当の三部司さんは、3つのポイントを上げます。

JAF宮城支部広報担当 三部司係長

1、チャイルドロック

JAF宮城支部広報担当 三部司係長:
「チャイルドロック。レバーをロックの位置にすると、車の内側からドアが開かなくなる装置。その他に、このスイッチをオンにすると、運転席以外からパワーウインドーの操作ができなくなります」

運転席にあるパワーウインドーのロックスイッチを押す。または、ドアの開閉部分についているレバーをロックにすることで、後部座席でパワーウインドーを操作することができなくなり、事故の防止に効果的です。

2、正しいチャイルドシートの利用

チャイルドシートの正しい利用も事故防止に欠かせません。

JAF宮城支部広報担当 三部司係長:
「(チャイルドシートのベルトをしていれば)手を出しても窓には届かず、頭を挟むという心配もなくなります」

短い時間の運転であってもベルトは必ず装着させる必要があります。東京で起きた、2歳の女の子が首を挟まれた死亡事故では、チャイルドシートのベルトが外れた状態でした。

JAF宮城支部広報担当 三部司係長:
「チャイルドシートを嫌がったり、ベルトをつけると泣いたりすることがあるかもしれないが、お子様の安全を考えると着用する義務がある」

3、後部座席の確認

そして、運転する人は後部座席をよく確認することが大切です。

JAF宮城支部広報担当 三部司係長:
「窓を開閉する際は、ルームミラーを使ってお子様の状況を確認してください。ミラーで確認できない場合は、車を安全な場所に停めてから、目視で確認してから窓の開閉を」

ロック機能やベルトの装着など基本的な注意点を徹底することが事故防止につながります。

ロック機能については、車種によって異なりますので、乗っている車について確認が必要です。JAFの三部さんは、「ベルト装着は交通事故の際、衝撃の軽減にもつながるので少しの移動でも怠らないでほしい」と話していました。

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