自動運転の車いす導入で、医療従事者の働き改革につなげます。
中四国の病院では初めて、島根大学医学部附属病院に自動運転車いすが導入されました。

患者を付き添いなく、自動で移動させることができる車いす「自動運転モビリティ
 『WHILL(ウィル)』」。

WHILLは、歩行が困難な人などの移動手段として、東京の会社が製造する近距離モビリティで、自動運転で動くものは、空港や病院で導入が進んでいます。

今回、島根大学医学部附属病院では、整形外科病棟の入院患者を対象に、病室からリハビリ室の移動に使用します。

島根大学医学部附属病院リハビリテーション部 酒井康生 副部長
「人手いらずで、自動で患者を安全に病棟に搬送してくれるので、労務の効率化や人手不足の対策、タスクシフトに向けた非常にいいツールになるんじゃないか」

全国的に、医師の働き方改革や看護師不足が問題になる中、昨年秋におこなったトライアルでは、WHILLを使うことで、1日最大およそ60分の患者移送業務時間の削減につながったということです。

島根大学医学部附属病院 椎名浩昭 病院長
「時間が、ある程度10分で移動できることが分かっていれば、スケジュールがかなり正確に取れる。そういう観点からすれば、今後の発展性はかなりある」

島根大学医学部附属病院では、今後、他の診療科での利用も検討し、医療従事者の働き方改革を進め、よりよい医療の提供を目指したいとしています。

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