青森県南部町の果樹園で、肥料の米ぬかが荒らされる被害がありました。カメラに映っていたのは20頭ほどのイノシシの群れです。県南地方で今、イノシシの目撃や食害が相次いでいます。

6月2日に撮影されたイノシシの映像です。大人と子どもあわせて20頭ほどのイノシシの群れが、肥料として使うための米ぬかを食い荒らしています。

撮影されたのは、南部町虎渡上ノ山の果樹園です。肥料として置いていた米ぬかのほとんどが2日間で食べられてしまいました。

南部町の農家 佐々木元作さん
「こんなに増えたのかと(驚いた)。早くなんとか対応しないと、どんどん倍に増えていくのが心配」

南部町の佐々木元作さんは、果樹園の持ち主から依頼され、息子とともに園内にカメラを設置したところ、イノシシの群れが映っていたということです。

佐々木さんは町に連絡し、4日朝、イノシシ2頭ほどを捕獲できるわなが園内に設置されました。

県南地方では今、イノシシの目撃や被害が相次いでいます。

田子町で目撃されたイノシシの映像
「何頭いるんだろう…やばい…」

田子町でも5月14日に20頭近いイノシシの群れが目撃されました。かつては県内で絶滅したとされていたイノシシですが、近年は各地で目撃が相次いでいて、農家への被害も深刻となっています。

南部町の農家 佐々木元作さん
「囲いや電気柵をするとかできない。労働力もないし年をとっているから。どんどん地域の果樹園の衰退にもつながるのではとは心配するし、対策してほしい」

南部町では昨年度、26件の食害が確認されていて、イノシシへの対策が急務となっています。

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