天皇皇后両陛下が今月22日から、国賓としてイギリスを訪問されることがきょう正式に決まりました。今回の訪問、両陛下にとって“思い出をたどる訪問”になるかもしれません。

今月22日から29日までの日程で、イギリスを訪問される両陛下。チャールズ国王からの招待を受けたもので、国賓として公式訪問されます。

両陛下は、ロンドンのバッキンガム宮殿で国王夫妻が主催する晩さん会に招かれ、陛下がスピーチするほか、ウェストミンスター寺院では「無名戦士の墓」に花を供えられます。

6月9日で、31回目の結婚記念日を迎えられる両陛下。初めの2日間は皇后雅子さまの体調に配慮し、陛下おひとりで行事に出席されます。

一方で、最終日にはロンドンを離れ、“思い出の地”=オックスフォードにも。

雅子さまは外務省時代の2年間、オックスフォード大のベーリオール・カレッジに留学。陛下も学習院大学を卒業したあと2年間、オックスフォード大のマートン・カレッジに留学されていました。

「いろいろと寮生活については、思い出が尽きないわけですけど」

これは1985年の貴重な映像。店で洋服を選ぶ陛下。ポケットから財布を取り出し、セーターを購入されたそうです。

陛下はこの留学時代について、「人生で最も充実した時間」と回想されていて、滞在中、エリザベス女王(当時)やその家族とバーベキューをしたり、女王の運転でドライブを楽しまれたこともあったといいます。

実は2020年、令和初の外国訪問として、女王から招待を受けていたものの、コロナ禍で延期に。その間、2022年に女王が亡くなると、陛下は文書で「深い悲しみの気持ちと心よりの哀悼の意を表します」としたうえで、こう振り返られていました。

「私の英国留学や英国訪問に際しても、様々な機会に温かく接していただき、幾多の御配慮をいただいたことに重ねて深く感謝したいと思います」

国葬以来、2年ぶりとなるイギリス訪問。陛下はおひとりで女王の墓に花を手向けられるということです。

両陛下にとって、“思い出をたどる訪問”にもなりそうです。

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