青森県八戸市の中学1年生・工藤夏姫さんが、2024年7月の世界ジュニアに出場します。
12歳で初めて挑む国際大会。そして描く未来とは―。
イ・ボミ選手の試合を見たのがきっかけで6歳からゴルフに夢中に…!
ダイナミックなフォームでスイングする女子ゴルファー。八戸市の根城中学校1年の工藤夏姫さん(12)です。世界ジュニアの選考会で優勝し、11歳から12歳の部の女子日本代表に選ばれました。
工藤夏姫さん
「初めての大きな試合で、優勝して本当に涙がでるくらいうれしかったです」
工藤選手がゴルフを始めたのは、国内でも活躍した韓国のイ・ボミ選手の試合を見たのがきっかけ。6歳ごろから父親の練習についていくようになると、どんどん夢中になっていきます。
工藤夏姫さん
「スコアが出るのが楽しくてやったというのもあるし、いろいろな技が増えていったりして、自分の中で生み出すのは苦手だけど、まわりのプロのまねをして、それがうまくできたときが楽しいです」
小学4年から本格的に大会に参戦すると、2023年はジュニア世代の大会で立て続けに優勝を果たし、順調に成績を残しました―。
コーチも認める素質の高さとティーショットで260ヤード飛ばす
“強烈”ドライバーショット
指導にあたる柳本泰成プロは、工藤選手の素質を高く評価します。
柳本泰成コーチ
「とにかくゴルフが好きなのが1番、常にゴルフのことを考えていると思いますし、練習もその分よくする子だなと思う。接しててわかりますが、寝てるか、練習してるかだと思います」
小学校の卒業式の後には友だちと遊ぶわけではなく…。
「カーン!」袴姿でスイング!頭の中は365日・ゴルフでいっぱいです。そんな“練習の虫”、工藤選手の最大の武器は、憧れの笹生優花プロも得意とするドライバーショットです。
取材した日の練習では、ティーショットで260ヤード近く飛ばすと、485ヤードのロングホールでグリーンに2打で乗せる2オン(ツーオン)に成功。
12歳の“飛ばし屋”はパッティング技術も確かで繊細さも持ち合わせます。その裏には、地道な努力がありました―。
「試合の結果で恩返ししたい」地道な努力を続ける理由
父親が改造した自宅の和室で、家に帰ってもパターの練習に打ち込みます。
工藤夏姫さん
「ショートゲームをもっとうまくなるように、練習場でどんな球が出るかとか、自分の中で研究していきたいです。パターをもっと短い距離に入れたいときに入れられなかったり、それは練習がまだまだ足りないのかなと思います」
成長を追い求める工藤選手。初出場の世界ジュニアは、これまでの恩返しの舞台であると同時に、世界のライバルたちと戦うことで自分の立ち位置を見定める大会でもあります。
工藤夏姫さん
「上手な人がいっぱいきて、自分よりレベルのもう一個高い人たちが集まったりするところだと思っています。目標はシード権を取ることです。応援してくれている友だちや家族、周りの人たちに感謝しながらやりたいのと、たくさん協力してくれているので、その人たちからの応援を試合の結果で恩返ししたい」
世界に初挑戦する12歳の眼差しは光り輝く未来に向いています。
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