昨年度、青森県内で子どもの虐待に関する児童相談所への相談件数は、延べ2414件で過去最多だったことがわかりました。

県こどもみらい課によりますと、昨年度、県内6つの児童相談所に寄せられた子どもの虐待に関する相談件数は延べ2414件で、統計を取り始めた1990年度以降で最も多くなりました。

年齢別では7歳~12歳が最も多く、次いで3歳~6歳。虐待者は母親が最も多く、父親も含めると全体の92.3%を占めています。

県こどもみらい課 和田哲也課長
「児童虐待の通告義務の意識が高まり、児童本人や家族、知人からの相談が増加したことが一つ要因としてあるのではないか」

相談の約8割は数回の指導で終わる「助言指導」として処理されていて、県は深刻にならない段階で対応できているとしています。

一方で、2024年1月に八戸市では、母親と内縁の夫が当時5歳の娘に冷水をかけて放置するなどの虐待で死亡させたとして逮捕・起訴されています。

県は有識者委員会を設置して、児童相談所の対応や体制について検証を続けていて、県はこれらの意見を踏まえて適切な職員配置などの対策を図るとしています。

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