サクランボの実がきれいになくなっています。これは、摘み取ったのではなく、ハクビシンによる食害でした。青森県南部町では、5日連続で被害を受けたサクランボ農家もいて、対策強化に乗り出しています。

食害が確認されたのは、南部町のサクランボ農家・大向光嘉さんの農園です。

サクランボ農家 大向光嘉さん
「実がびっしりなっていたが、こういう姿になって…。実をぷつんぷつんと取って実だけを食べる」

大向さんは30アールの園地でサクランボの木約50本を栽培していて、5日連続、ハクビシンによる被害を受けました。木1本からサクランボは15キロほど収穫できますが、5本の木の実がほぼすべて食べられたということです。

ハクビシンによる被害は、このほかにも…。

サクランボ農家 大向光嘉さん
「これもハクビシンです。こんな太い枝まで3分の1ほどかじって、なぎ倒して食べていきます」

ハクビシンは果物を好んで食べる夜行性の動物で、4月末には八戸市でもイチゴの食害があり1頭捕獲されています。

大向さんは、これまでハクビシンの対策はほとんどとってきませんでしたが、31日から電気柵の設置を始めました。

サクランボ農家 大向光嘉さん
「例年のことだけど、今年は多すぎるなと思っていたので、今年はどれくらいの被害になってしまうか心配です。この辺の農家のほとんどの人はハクビシンにやられたといっています」

南部町も、食害対策として猟友会などと連携しながら捕獲体制と見回りを強化する方針です。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。