記録的な暑さにより「サクランボ」に異変が起きています。実が2つくっついて生育した「双子果」が例年より多く発生するなど暑さの影響がでています。

青森県南部町にある留長果樹園。

留長果樹園 留目秀樹園主
「ここにありますね。これが『双子果』といわれる現象。2023年夏の猛暑の影響です」

双子果は、2023年7月~8月に記録的な暑さや乾燥で異常が起きて、花のめしべが2本になり、発生したと見られています。例年より発生は多いものの、収穫量に影響するほどの被害ではないといいます。

ただ、このほかにも園地では異変が起きていました。

品種によって実のつき具合が異なり、県産品種ジュノハートは順調とは言えません。

留長果樹園 留目秀樹園主
「枝の下から見てもらえばわかると思うんですけど…」

市川麻耶キャスター
「たしかに佐藤錦と比べると実があまりついていないような感じがしますね」

実のつき具合が良くないのは、開花した時の気温の影響です。この時期に高温でダメージを受けると、実は成長しません。

留長果樹園 留目秀樹園主
「(4月27日に)31℃を超える気温が三戸で出まして、全国1位になった日があった。ちょうどその日が、ジュノハートの満開のあたりだった。31℃という気温はサクランボにとっては致命的な高温だったんです」

留目さんは2024年、実が少ないジュノハートは摘果作業を行なわず、平年並みの収穫量を確保できる見通しです。

それでも、2023年夏と4月と2度にわたる記録的な暑さで被害を受け、天候の変化に神経をとがらせています。

留長果樹園 留目秀樹園主
「受粉ができないと、サクランボの実がならないので、その部分において今までにないような高温というのは、作る側にとっては不安な材料のひとつ」

留目さんは、1粒ずつを丁寧に育て、6月中旬から本格的に始まる露地のサクランボの収穫を無事に終えたいとしています。

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