長野県と富山県を結ぶ山岳観光ルート、「立山黒部アルペンルート」が15日、全線で開通し、春の観光シーズンが幕を開けました。

「立山黒部アルペンルート」の最高地点、標高2,450メートルの富山県室堂(むろどう)。

今年も、大迫力の雪の壁が人々を迎えました。

500メートルにわたって続く「雪の大谷」。

最も高いところは14メートルと、大型バスのはるか上まで雪の壁が続きます。

観光客:
「はじめてです。すごい高いです。4月なのにこんなに雪見られるなんて驚きましたね」

一方、長野県側の玄関口・大町市では…

室堂方面に向かう「電気バス」が、15日から運行を始めました。

前身のトロリーバスとあわせ今年で運行60年を迎え、コロナ禍前並みの、延べ90万人の利用を目指します。

森記者:
「標高1500メートルの黒部ダムまであがってきました。ご覧のように多くの人でにぎわっています。皆さんが見上げる先には、凛々しい立山の姿がくっきりと見えています」

青空のもと輝く、立山連峰。

そして…

「わ~きれい!」
「ほんまや!」

眼下に飛び込んでくるのは、真っ白に凍ったダム湖。

厳しい冬から、春へ…この時期ならではの絶景です。

大阪から:
「もう雪景色を今年初めて見ました。よかったですもう、感動です!」
大阪から:
「きのう桜も見れて、この山の雪景色も見れたので、なんだか対比が楽しかったです」
タイから:
「タイから来ました。私たちにとっては驚きの光景です」

関係者が今シーズン、期待を寄せるのが、海外からの旅行客=インバウンドの増加です。

この日も…

「Came all the way from Israel.(はるばるイスラエルから!)」
「Taiwan(台湾)」
「Korea(韓国)」
オーストラリアから:
「KIRE…I?“キレイ”!ビューティフル!」
アメリカから:
「天気もよくて、素敵な国を楽しんでるよ!」

電気バスの団体予約枠は、アジア圏からのツアー客を中心に、4月中はすでにほぼ満席になっているということです。

立山黒部アルペンルートは、11月末まで開通しています。

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