15日の青森県内は、夏を先取りしたような日差しが降り注ぎ、7月下旬並の気温になる所もありました。この陽気に誘われ、サクラの開花も加速し、春の風情に夏の風景が同居する光景が広がりました。

十和田市のシンボルロード・官庁街通り。15日は、朝から真夏を思わせる強い日差しが照り付け、正午前に24.5℃まで気温が上昇しました。

今野七海記者
「おととい開花が宣言された十和田市ですが、この暑さで一気に花が開きました」

高気圧に覆われた県内は、各地で気温が上昇し、三戸で28.2℃などと23ある観測地点のうち6地点で最高気温が25℃以上の「夏日」に。14地点で2024年の最高気温となったほか、黒石と五所川原市市浦では、4月の観測史上最高気温を観測するなど5月下旬~7月下旬並の陽気に包まれました。

十和田市民は
「すごく暖かくて気持ちいいです。青空で、ちょっと日焼けするのが気になります」

「きょうはとても天気が良くてサクラが咲いていたので、花見がてらどうかなと思ってきました」

爛漫の春の風情に、半袖姿の夏の景色が同居した県内。27.8℃となった弘前市でもその光景が広がりました。

弘前公園では、西堀のサクラのトンネルが開花した一方で、園内では涼を求めてアイスをほおばる観光客の姿が見られました。

県民は
「あっついです…めっちゃ暑い…」
Q.きょうは長袖ですが…
「ミスりました…」

仙台からの観光客は
「なんかもう既に暑くてバテそうです。(子どもが)長袖を来ているので、暑いみたい。きょう、どう?暑い?」

子ども
「あちゅい…」

この陽気に誘われ、青森市では桜の開花が発表されました。

市川麻耶キャスター
「午前11時半過ぎの青森地方気象台です。午前9時の時点で10輪ほどが開花していたということなんですが、今はかなりの数の花が開いています」

過去最も早く開花した2023年よりは8日遅いですが、平年より7日早く1956年に観測を初めて以降、過去5番目の早咲きです。

青森地方気象台・嘉藤昭彦気象情報官
「やっと青森にも春が到着したということで、これからだいぶ過ごしやすい季節になってきた実感がある。2月から今月にかけて気温が高い状態が続いていた。全般的に(開花が)早まったと見ています」

気象台によりますと、16日の予想最高気温は弘前市で28℃となるなど、夏さながらの陽気の中で開花も一気に進みそうです。

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