4人の命を奪った火災は、夜の時間帯に起きました。
こうした火災でも逃げ遅れないためには何が大切なのか。
火災予防に取り組む現役消防士に聞きました。
火災予防のONELOVE 渡邉航生さん「なかなか夜寝ているときに、火と煙は音が全くしないので、やっぱり気づかないうちに火がまわるっていう状況を人間が気づくトレーニングはできない。」
こう話すのは、渡邉航生さん。
現役の消防士として働く傍ら、小学校などで防災教室を開き、火災予防を教えています。
火災予防のONELOVE 渡邉航生さん「(火災を)ゼロにしようとするのはどうしても難しいのではないか。だったら火災ゼロというより、起きてしまっても早く気付く仕組みを作っておくしかない。」
だからこそ必要なのは、「日ごろからの準備」だといいます。
火災予防のONELOVE 渡邉航生さん「火災の警報器がまずは何よりも大事です」
渡邉さんによりますと、火災警報器は、2011年から住宅の寝室と階段への設置が義務付けられているということです。
火災警報器の寿命は10年といわれていて、電池が切れていると適切に作動しない場合も。
そのため、渡邉さんは1か月に1度は必ず点検をしてほしいと話します。
火災予防のONELOVE 渡邉航生さん「こんな感じで点検します。(正常です)これが点検ボタン。これ押すと消防車が来るんじゃないかとか、怖くて押せない人がいるが、住宅用の火災警報器に関してはどこかに通報がいくことはない。ご覧の通り勝手に止まるので、止まらなければ、もう一回押せば止まるので心配なく」
また、火災を感知すると建物内の全ての警報機が鳴る「連動型」のものをつけると、家族全員に知らせることができ、逃げ遅れを防ぐ可能性が高まります。
このほか、住宅用の消火器や消火スプレー、避難の際に使用するはしごなど、万が一のために準備しておくことが重要だということです。
火災予防のONELOVE 渡邉航生さん「身を守る、命を守るというときに、命をかけて守りたい人って必ず浮かぶと思うんですよね。その人のためにこのぐらいはしようという意識をぜひ持ってほしい」
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。