元防衛大臣の江渡聡徳衆議院議員の発言を巡り混乱が続いています。海上自衛隊大湊地方隊の横須賀地方隊への統合は「地域としての活動が少なかった」ことについて、自民党県連の津島淳会長は「県連としての考えではない」という認識を示しました。

むつ商工会議所を22日に訪れたのは、自民党県連の会長である津島淳衆議院議員です。商工会議所を始め8団体と会談をしました。

むつ商工会議所 内田大輔会頭
「地域をあまりにバカにして、粗末に扱う発言でむつ市内大きく動揺し混乱しています」

自民党県連 津島淳会長
「私の国政報告会においての発言であるということを、まず第一に考えた場合に、私自身が謝罪をし、そして真意をお伝えするべきではないかと―」

発端となったのは、5月11日に開かれた津島会長の国政報告会です。この場で元防衛大臣の江渡聡徳衆院議員が、むつ市にある海上自衛隊大湊地方隊が横須賀地方隊へ統合されることについて、県とむつ市の対応を次のように述べました。

自民党 江渡聡徳衆議院議員
「結果的に県として、地域としての活動が少なかったということで、今回そういう状況になってしまった」

これを受けて、むつ商工会議所を始め8団体は5月16日に自民党県連などへ質問状を提出し、発言内容への認識を質していました。

22日の会談で、津島会長は「江渡議員の発言は自民党県連としての考えではない」としたのに対して、内田会頭は理解を示しながら今後、江渡議員本人に発言の真意を聞くことを含め対応を検討するとしました。

自民党県連 津島淳会長
「一連の発言は自民党県連としての考えを表明したものではございません。よってわたしどもが撤回・謝罪などを行うことは考えておりません」

むつ商工会議所 内田大輔会頭
「(江渡議員が)どのような思いで話しをされたのかといった部分は、質問状を出すというか、よくよく仲間たちと決めて取り掛かりたいと思っています」

江渡議員は青森テレビの取材に対して、一連の経緯を近く説明するとしています。

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