鹿児島県薩摩川内市と熊本県八代市を結ぶ肥薩おれんじ鉄道は、燃料費の高騰などを背景に、今年度中に開業以来、初めて運賃を値上げする方針を明らかにしました。

(肥薩おれんじ鉄道 古森美津代社長)「この20年間、苦しいながらもしのいできたが、一つは燃料費の高騰、そして人件費の高騰を考えると、(値上げ)せざるを得ない」

肥薩おれんじ鉄道の古森美津代社長は、鹿児島県や阿久根市、出水市、薩摩川内市の肥薩おれんじ鉄道の沿線3市の関係者らでつくる利用促進協議会で、このように述べ、今年度中に運賃を値上げする方針を明らかにしました。

肥薩おれんじ鉄道は、今年3月で開業20周年を迎えましたが、消費税率の引き上げに伴うものを除けば、運賃の値上げは開業以来、初めてです。値上げ幅などは調整中としています。

肥薩おれんじ鉄道は開業以来、赤字が続いていて、県内43市町村でつくる市町村振興協会は、昨年度からの5年間で最大7億1900万円を負担することを決めています。

古森社長は、利用客の少ない時間帯などのダイヤを見直すほか、台湾や香港などからのインバウンド獲得に力を入れる考えを示しました。

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