鹿児島県鹿屋市の中西茂市長が、墜落した海上自衛隊の哨戒ヘリと同型機が写った切手について「値打ちが上がる」などと発言した問題です。市議会は20日、市長に議会で謝罪するよう求める申し入れ書を手渡しました。

(鹿屋市 花牟礼薫市議会議長)「市長の不適切で不謹慎な発言は、鹿屋市議会として断じて許されるものではない」

中西市長は先月23日、墜落事故を起こした海上自衛隊のヘリコプターと同型機が写った切手の贈呈式で、「事故後すぐで値打ちが上がるのでは」と発言しました。市長はその後、発言を撤回し、市議会の議会運営委員会で謝罪しましたが、委員会は20日、「公の場で謝罪を求める」とする申し入れ書を市長に手渡しました。

申し入れ書には、早急に議会で謝罪することや、どう責任をとるのか自ら判断することなどが盛り込まれています。

(鹿屋市 中西茂市長)「申し入れを重く受け止め、対応してまいりたい。あらためてお詫び申し上げる。申し訳ありませんでした」

この問題をめぐっては、ヘリが所属する小松島航空基地がある徳島県の小松島市議会が、中西市長に対し「命の大切さを軽んじる発言は許されるものではない」などと抗議する決議を可決しています。

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